何気なく市民ラジオのコンディションチェックで聴いて居る、洋上ブイマーカであるが
以前からある疑惑を持っている。
ここからは筆者の想像なので、話半分で読んで頂きたい。
27,144Mhzで入感するA3-CWは4種類程度あるのは各局ご存知の通りである。
それぞれ送信周波数、トーン周波数とIDが異なり、どの海域に投入されているか
正確には不明だが絶え間なく送信を繰り返して居る為、太陽電池か類似装置から
電源供給を受け人工的に稼動しているのは明白である。
漁船操業に伴う、漁場マークや網の仕掛けポイントだと思っていたのだが
不審な点が多い。
まず、日本国内では27メガ帯を使用するラジオブイやセルコール付きブイは全廃
されている。周辺国でもラジオブイは随分以前に周波数の移動が行われている。
また、回収式ブイは操業海域が変わると当然、送信地点が変化するのは当たり前
だが、27,144に飛び込んで来るマーカは送信ポイントが変化している気配が
見られない。
誰が何の目的で設置しているのか?
まず、下の地図を見て頂きたい。誤差は在ると思うが×点マークがある近辺に
正体不明のラジオブイがあると思われる。
(他にもあるのだが)
筆者の想定だが、設置者は北朝鮮当局もしくは、協力者が投入しているのでは
無いかと考えて居る。
1960年から80年に掛けて定期的に多数の日本人拉致及び違法事案が
列島各地で行われた事を記憶している方も多いだろう。
通常、北朝鮮からのスパイ船が日本国内協力者と海上で落ち合う場合
迎合予定地近辺で連絡を取り合わないと、行き違いになってしまう。
当時は携帯電話など無く、連絡手段と云えば無線しかない。
思い出して頂きたいのが、記憶に新しい九州南西海域工作船事件である。
日本当局側との攻防の上、銃撃戦を展開し最後に自爆した。
船体引き上げ時に出て来たのは市民ラジオのRJ-20Dである。
(CWが送出出来るよう、外付けで電鍵が取り付けられた改造品)
改造されているため、25~30メガ台の電波で交信していたと推察される。
洋上で市民ラジオを使用してメリット良く交信出来る範囲は50キロ前後と言われる
非合法目的の船舶同士なので、頻繁に電波を出すと日本側当局の警戒網に
引っ掛かるので航行中に不要電波は一切出して居ない筈である。
そこで活躍するのが、このマーカである。(ビーコン交信法)
洋上ブイマーカのIDが聞こえ始めたら、交信海域に入ったと判断し時間を決め
連絡を北朝鮮、日本側船舶同士が取り合うのでは無いかと思っている。※
※(25-30メガ台の周波数は日本では警戒が薄いため)
(過去に145、430Mhz無線機も発見されている事から通信ルートは複数確保
している模様だ)
今では、その役目を終え洋上に投棄され今日に至るまで延々と電波を垂れ流して
CBerに恩恵を与えて居ると考えるのは想像の飛躍のし過ぎであろうか・・・・
しかし、4年程前には新種のブイマーカが27144に現れたので北朝鮮当局が
設置したと云う前提で考えると、また別の目的があるのでは無いかと勘ぐって
しまう。
更に、20年程前の機器がノーメンテナンスで365日24時間稼動出来るのは
ありえない。誰かが定期的に設置地点を訪れ、整備している可能性もある。
そう考えると気味が悪い。謎は深まるばかりだ・・・・・