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Channel: 極私的10mAM 無線通信研究所
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1962年 ソ連 リフレクター連合企業所製作 6H8C(6N8C)

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数日前に秋葉原で真空管を入手する際、散々な目に遭ったのは記憶に新しい。

筆者は2014年のハムフェアで音造り研究会(オトケン)で真空管式
マイクアンプキット(GMS-07GT)を入手し組み立て使用して居たのだが
先の記事にも有る通り付属真空管(タングソル6SN7GTーB)が酷使に
より寿命が来て仕舞って居る為の代替球入手に四苦八苦している。

現地入手は完全に諦め、不安では有るが某オークションで入手する事にした。

送信管以外の真空管はライフが長い筈だが、3000時間以上使用しているので
良く持った方だと思う。

さて、球に詳しい諸氏ならご存知の通り、6SN7は高い
出自がハッキリしておれば国産、輸入品問わず3極管の癖に1本5千円近辺の
プライスが付く。

イメージ 1
(左の6SN7はお陀仏 右の地味なのが(笑)本家の露助6H8C)

最近では製造メーカも商売が上手くて、6SN7をST管バージョンや古典球の
形をさせて1本数万で売り込みを掛けておりタチが悪い

オーディオ野朗は食いつくかも知れないが、
ハッタリ重視の業界は
拒否したい
そこで足元を見られる純正品番は諦め、互換球を入手。

到着した球は以下の通りである。
(ソ連風に云えばリフレクタ連合企業所製造 6H8C OTKチェック品)
である。

ソ連球はスベトラーナとかボストーク、五角形マークのVENZだが宇宙産業
計器を手掛けるリフレクタ製も悪くない。※
(※好みによるがVENZの真空管は外れが無く安価だ)
(総じて、旧ソ連の真空管の市場評価は低いが東欧のメーカと比較すると
 良質な物が多い。単に商売が下手なだけで、性能は十分確保している)

余り知られて居ない事だが、ソ連の真空管工場の殆どは原子化学コンビナート※の
中に位置しており、何に使って居たかは明白である。
(※核燃料再処理や原子力プラントの事をソ連では化学コンビナートと称して居る)

イメージ 6
(6H8Sボトムビュー ピン配置は互換だが、動作点が少し6SN7とは違う)

生産は1962年、今から54年前の品物である。
パッと見、送信管らしい構造をしているが3極部が2枚入ったゴツい構造だ。
ゲッタはサイドタイプだが、少し蒸着量が少ない様な気がする。
管材は良質なものが使われて居る様だ。

イメージ 2
(送信管っぽくて間違いそう)

ハカマはソ連の真空管らしく、黒色ベークライトでありピン接合のハンダ処理が
甘い。当時は消耗品扱いだったので、造りが甘くても動けば良いとの判断
なのだろう。

イメージ 3
(ピンの溶接が甘い)

ソ連球の放出品はOTK刻印がされた物が多く、軍用物資である事は明らか
なのだが稀にインチキな品物
合って、明らかに最近製造(ソブテックとか)の球なのにOTKマークを付けて
妙に価格を上げている物がある(笑)

イメージ 4
(OTK刻印=Osorosiku-Takai-Kyabakura)

一昨年まで、RF半導体の偽物が出回っていたがこれに通じる背景が有るのだろう。
絡んでいる連中も同一犯人だと思う(シナ人だと思うが)

早速、旧い球を抜いて6H8Sをブッ込む。
元々の6SN7GTはBサフィックスのクイックスタート球なので
直ぐ音が出たのだが、6H8Sは20秒チョイ暖機時間が必要なのが難点だ。

・・・・音は申し分無い。オーディオオタク流に云うとダイナミックレンジが
広い(笑)AM送信で音が削られるんだけどね。

また球特有のクリアな音が出る(ノイズが無いって事)・・・しかし
ヒータ電流が思いの外流れるようで、三端子レギュレータが直ぐに熱く成った。

表面温度は48,3度に。アルミダイキャストのゴツいケースでも
放熱容量が足りなくなる可能性が・・・大丈夫か・・喰い過ぎじゃないかこれ?

イメージ 5
(Ihが600mAと書かれて居るが絶対に嘘だ(笑))

表面温度が48℃と云う事は素子内部では90度以上に成って居る筈で
レギュレータの熱容量安全マージンが僅かしか無い状態だ。

イメージ 7
(復活しました)

さて、これからどうしようか・・・様子見。
まあでも性能的には問題無いので、使えると云えば使える。

30分連続運転して見たが、懸念して居た温度上昇は落ち着いたようで
電源周りの心配は杞憂に終わった様だ。

さて、真空管の話をすると妙な輩が絡んで来るので断って置くが・・・

真空管の良否は直ぐに出る。良く何時間もヒータを炊いてどうのこうの
と言うが発熱により動作点が変化するのは当たり前で、それを音の良し悪しと
判断するのはデマでしか無い。逆に発熱により音質が変化するようなセットは
所有する意味は無いだろう。それは壊れているか設計がおかしい。

また眠って居た球のガス抜き云々も迷信で、長期間保存で真空度が低下する可能性
の有る球なぞ後年実用に耐えないだろうと思う。

妙な信仰は滑稽であるので、止して欲しいと思う。

音がまろやかとか、アタックの大小とか云う奴に碌な者は居ない。
人間ぞれぞれ聴覚が異なるので、充てに成らない。

筆者の場合、無線用ではS/N比が良好なので真空管を使用しているだけの事だ。
また、単なる部品としか見て居ない。
他のデバイスで代用が効くようなら、そっちへ移行したい位だ・・・
FET?静電気に弱いし寿命が短い。

面倒くさいねー(笑)

台風近接時のコンディション

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8月21日 SUN 午前

どう云う訳か、台風近接時にはハイバンドのコンディションが上昇するようだ。
とは云っても数時間の如く長時間オープンは望めないのだが、昨日は2時間程度
朝からオープンした。

通年、ハムフェア開催日は何故かコンディションが落ちて、何だよこれ?と
感じる空模様なのだが運良く交信出来た。
(現地報告を聴くと21,24,29Mhz帯は不調だったらしい)

交信局数はトータルで11局で1,2,5エリアを中心にQSO頂いた。
ハムフェア会場横の駐車場から送信された局長も居り、楽しそうな雰囲気が
伝わって来る。

各局、ハムフェアは楽しめましたか?

・・・

さて、本日もナイトCMが終わり直行でシャックに戻って書いて居るが
空電ノイズが物凄い。遠方、近接雷が交互に発生している為AMには大きな
雑音が発生してEsどころでは無い。

本日も台風棚ボタを狙って、ワッチしているが信号が非常に不安定だ。
午後に掛けて更に不安定な気象になるので、困り物で有る。

八重洲無線の凄いマイク

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人伝えに聴いたのだが、八重洲無線がハムフェアで凄いマイクを出したそうだ。
筆者は現地に行ってないので詳細不明だが、他のSITEを見ると実物画像が
出て居た。(画像はhamlife.jpから拝借)

イメージ 1

画像だけ見ると、バスドラム録音用のマイクヘッドに見えるが操作部の
ファンクションがこれまた凄い。
これ一本有ると、他の付帯機器が要らないと思われる。

イメージ 2

底部にイコライザ調整部があり、63HZから14KHZまでの
ゲイン調整ダイヤルが9CH並んで居るのが見える。
細かい調整が出来る筈・・・

入力レベルメータも実装されているため、非常に親切だ。
この手のマイクはファインオーディオ社のFAM-13シリーズがあるが
あちらは5チャンネルしか無い。
チャンネル数を単純比較すると、M-1では倍で有る。

更に操作部を見ると八重洲の高級リグに内臓されている録音機能やCQマシン
機能も連動(マイク単独でも使えるのか?)してそうだ。

まだ発売されていないのでレビューは見れないが、AMでは非常に使えそう
だと思う。ただネックが¥74800と少々お高い。

輸入品マイクよりは安いのだが、微妙なお値段・・・
八重洲サイトにカタログが載って居るかと思い、覗いたが本日の時点で
詳細なデータはアップロードされて無い。

さて、限定販売らしいので迷う所ではある。
アドニスも何か出して欲しい所だが・・・

えーとJD1運用は本日から?(JD1YBV 8J25JARD/JD1)

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本日の午後からJD1小笠原父島からの、オールバンドPEDIが開始される
様で張り込みを行って居る。

バンドを攫って見たが、現在(正午)の時点で電波は出て居ない様だ。
メンバーは可也り大勢で行ってるらしいので、HFのコンディションにも
寄るがオールオペレータ制覇を目標としたいとの声が昨日、40mバンドで
聴こえた。

あー、さて本日の空模様はハイバンドの調子が良い様だ。
6m迄の反射は無いが、張り込み中に10mAMを覗くと2エリアのMさんと
交信出来た。

Mさん有難う御座いました。

JD1が10mに出て来るとは思えないのだが、2エリア方面の電波状況が
良好だったので、21,24辺りでは交信が可能だと思う。

但し、初日は猛パイルに成ると思うので落ち着いた頃に交信してみたいと思う。
狙うと、コンディションに逃げられるのでいつも通り斜めに構えて
交信出来たらラッキー程度くらいの気持ちで望みたい。

で散々ケチを付けたが、筆者の父島交信は2012年以来だったので、レア度を
考えたら呼びたくなった(笑)

現金な奴と云われそうだが、29FMに出て来たら最高だ・・・
さて、邪道だがクラスタ※を覗いてドーピング?してみたい。
(※レポートが止まってる?肝心な時に・・)

JARD主催 父島ペディション 8月24日~27AMまで
バンドは オールモード、オールバンドらしい・・・
(WARCバンドやるのかな?)

コールサインはJD1YBVまたは8J25JARD/JD1。

常軌を逸した者の妨害(JARD JD1父島運用ワッチ)25日AM

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昨日のJD1父島運用は夕方以降に電波が出た様で、ナイトCMの時間に
掛かったので狙えなかった。

どの周波数で運用するかは公開されて居ないので、クラスタ頼みである。
(大方、他局も似た様な状況だろう)
JARDが(この付近でオンエアするよ)と事前広告しておれば良いのだが
大規模DX-PEDIでは無いので望む術も無い。

トラブりそうだな・・・と考えて居たが予想は的中した様だ。
そう40mバンドだ。

たまたま、CM先の駐車場でアンテナチェンジして40m内をダイヤルサーチ
して居た時にチャンネルチェックが入って来た。
えらい弱い信号だな・・・と思いタバコに火を付ける。

・・・CQCQ こちらはJD1YBV 小笠原・・・・・・QSB・・・・・

来たぞ!何たる偶然!途中でQSBが有って信号が落ち込んだ。

・・・・受信・・・・どうぞ・・・

ハンドマイクを握りコールするが駄目だ、コールバック無し。
QSBの時間幅を読んでレイトコールするが効き目ゼロ(笑)

一発目は1エリアに取られた、30秒もしない内に周波数が唸る
丸で11mの4CH(笑)40mは一杯人が居るなと痛感する。

ウムー・・・クラスタ乗ってないだろうな、もし上ったらヤバイ
ハイパワージジイに持って行かれて、どう足掻いても勝ち目は無いと焦る。

恐る恐る携帯でクラスタを見る・・・!速攻で載ってるぞ(笑)
zzzz困ったな。

海岸線に出て再度呼んで見るが・・・バンドは最高に唸ってしまい何が何だか
解らない。

そして、数分後とんでもないのが出現(所謂、潰し屋)で有る。

(マイクをガチャガチャさせ・・・)
んあーうるっせぇなー、このチャンネル使ってんだけどなぁー
xxxxグループ誰か聴いてませんかぁーったくよぉー
雑音とQRMがすげぇなぁー、千○ちゃーん、千○ちゃーん!
ったくよー(酷い訛り)

おい

バンドの雰囲気が一気に悪く成った様だ。拡張前周波数の40mバンドで
周波数固定運用とは大した度胸の持ち主だ。

全国一斉にJD1をコールしているのが聴こえる筈だが、耳を貸さず
矢鱈にxxxxグループを強調して連呼している。まだこんなのが居るのか(笑)

んあーうるっせぇなー、このチャンネル使ってんだけどなぁー
xxxxグループ!誰か聴いてませんかぁーったくよぉー
雑音とQRMがすげぇなぁー、千○ちゃーん、千○ちゃーん!
ったくよー(酷い訛り)

同じ事を何回も言ってJD1及び他局の交信を明らかに妨害して居り、最悪の
運用者だ。
59オーバで入って来るので相当炊いて居るのだろう。

不味い。妨害魔を呼び込む可能性があるな・・・と思いずっと聴いて居たら
早速、口笛やら登場。グループの御仁、益々ヒートアップ。

イメージ 1
(これもある意味グループ)

グループの妨害信号が強すぎて、JD1本体が聴こえない。
JD1をコールしている各局も耐えかねて、固定チャンネルグループに罵声が飛ぶ。
文字起こしを憚られる程の内容で、各局相当頭に来ているようだ。

このせいで30分程JD1が聴こえない。バックでは1,2エリア局が
交信に成功されているのが聴こえ混沌状態に。

誰かが、(小笠原が出て貴重な交信だから妨害しないで下さい)と超強力な
電波で送り込むが・・・

あーン?元から俺達が使ってんだよ。関係ねぇ!

と随分息巻いて悪質だ。今回のJD1ペディは報道も同行している様なので
その悪態は記録されて居るだろうと思う。
電管に通報するとの内容も聴こえて来たら、ピタリと独演放送は止んだ。

イメージ 2

しかしラジオフーリガン、救い様が無い。長時間に渡り、こんな罵声が飛び交って
居たのでスキップが始まり交信のチャンスが失われてしまった。

ペディに初参加の青少年は汚いやりとりを聴いて、悪影響が出ない事を祈るばかりで
ある。(アマ無線をやる子供なので、クソガキでは無いと考えたいが・・・)

近年のアマ無線人口減少の原因はこういった勢力の台頭が有るのでは無いかと
考えざるを得ない。

この模様は全国で聴かれて居たと思うが、各局の感想は如何だろうか。
折角、全国の無線家がJD1を狙い盛り上がって居たのに、冷や水を掛ける
妨害行為は到底許される物ではあるまい。

加えてこの様な程度でHFを運用しているとは、まさに狂人に刃物で有る。
何等かのペナルティが有って然るべきだ。

法制的には56条で故意の混信妨害を禁止する条項に違反しており、過去には
摘発されているケースがある。

平成25年5月 東海総通の発表資料

抜粋

(違反の概要及び行政処分の内容)

静岡県富士市在住のアマチュア局の免許人(男性)が、自分の通信に混信を受けた
腹いせに、同じ周波数帯を使用する他のアマチュア局の通信に混信妨害を与えると
ともに、長期間にわたり無情報の電波の発射・停止を繰り返して当該周波数を使用
しようとする他のアマチュア局の運用を困難にしていたもので、この行為は
電波法第56条に違反するものです。

同免許人に対して、本日から13日間の無線局の運用停止処分及び無線従事者の
従事停止処分を行いました。


・・・・最近では総通も積極的に動くので一度、痛い目に遭うのも良いだろう。
直近の情報に寄ると、3件程度同様の報が寄せられると内偵着手のようだ。

JD1小笠原父島交信成功(JD1YBV)

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昨日午前の40m内に於ける、JD1父島は酷い輩の妨害による余波なのか不明
だが午後のQRVは確認出来なかった。

運用時間帯についてどうこう言う積もりは無いが、JARD側からの発表が
希薄である。クラスタのスポット時間を睨んでQRV時刻を探って見ると
午前は9時からスタートし、夕方は19時台から各周波数でオペレートして
いる様だ。

・・・・

夕方を少し過ぎた頃、ナイトCMの準備をしながら聞き流しをして居ると
猛烈なカブリが突如40mに飛び込んで来る。

?と思いダイヤルを回すと発見、JD1YBVだ。本土各局が59++で
入りスピーカが壊れそうだ

JD1側は何ワットで送信しているか不明だが、ピークが53と弱い。

筆者宅のローバンドアンテナの展貼方向とは逆のパターンからの送信の為
こんなもんかと考えて居たが、本土局全員59を送って居る。

しかし、良く聴くとレポートは正確では無い
JD1、本土局とも59レポートの割りに数度のAGNを繰り返して居る。
HFでは何でも59のレポートをするのは如何な物かと思う。

暫く聴いてみたが、オンフレチューンを何度も掛けるKYが弱いJD1の
信号を消して仕舞っていて、他人の迷惑を考えない者が相変わらず出没して居る。

各局凄いハイパワーで潰し合いの様相を呈して来た。
ここで幸運が訪れる。

数分間、QSBが相当深くなって本土側に聴こえない時があり
バンドの喧騒が数度収まった。本土側からコールするのは聴こえない。

時計の秒針を読み、QSB周期は10秒と判断する。
CQ・・・・・・・こ・・は・・・D・・・(フェードアウト)

誰も声を掛けない・・・

秒針を睨む。ヨシ10秒!コールサイン送出。JD1側のCQインターバルに
カブると失敗になるが掛けだ。(加えて恥をかく 笑)

J・・A・Y・・うぞ・・・
アンサーバックが返って来た。QSB時間を稼ぐ為に通常より長くコールサイン
を云ってレポートも送り込んで仕舞う。

JD1側から完全にQSBが取れたQSLが返って来た。交信成功。
余り褒められたテクニックでは無いが、ハイパワージジイに勝つ為に
時には、こんな手段も使わざるを得ない。

OPがYLに交代したようだ。QSB周期に対応出来ないらしい。
LIDとは云わないが、相変わらず全てレポートは59と返して居る・・・

先程までパイル慣れした男性OPとは違い、各局YLには大苦戦している様だ。
YLに交代したので、変な軟派口調のジジイが数名現れる。

妙な巻き舌でコールサインを云ったり、聴いていて非常に滑稽で有る。
JD1側は余り耳が良く無いので、ハッキリとした口調で送信した方が
ピックアップ率が上ると思うのだが・・・
(OPが日本人なので、巻き舌英語は返って不利になるだろう)

CM前にエキサイトして仕舞ったが、10W程度でも父島と交信出来てFBだ。
本日の夕方も狙おう。(8J25JARD狙い)

本日の夜間も相当なパイルアップが予想される。
怖い怖い

10mAM コンディション低下

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昨日まで良好だった10mAMの空模様だが、本日は一転して短時間の
オープンの様だ。いよいよ、警戒していた夏枯れが始まって居るらしい。

1MHz下の27では良好な反射があり、午前中は賑やかだったが
昼過ぎには自然とフェードアウトした模様だ。

当地では緯度が高い為に夏の終盤期から秋口に掛けて、一時的なEsブラックアウト
が発生するのが通年の模様だが、今年は少し早いかも知れない。

・・・

再度のコンディションアップは台風通過前後、即ち明日、明後日に掛けて
有ると考えられるので本日は諦める事とした。

たまには10mAMのコンディションを睨む日が無くても良いとは思うのだが
聴こえるものが聴こえないと寂しいもので有る。

・・・

ローバンドをワッチすると非常に好調な様だ。
当地で聴く限り、季節が切り替わって来たのだなと電波の便りでも解る。
1週間前のプアなコンディションが嘘のようだ。

昨日もJARD 父島と交信出来たのだが、本日は午前午後共QRVして
居ないようだ。結構な人数で行ってるらしいが休日に運用しないとは
勿体無い。本日も19時過ぎに出て来ると思うが、活動としてはアクティビティ
が低いと思う。

積極的な運用を望みたいと思う。マルチバンドで運用する話はどうなったのだろう?


予想通りコンディション回復

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昨日、本日早朝と10mAMはノイズすら聴こえずアンテナがイカレたかと
思い午前中に点検を行った。

春先から広域に渡ってSWRが悪い状態が続いて入る為、何処かの接続が
怪しいと考えていたが、ざっと点検した所エレメントの垂れ以外悪い所は
発見出来なかった。

一旦降ろそうかと思ったが、台風の近接でスポット的に風が強くなりそうな
感じを受けたので精密点検は9月以降に行う事として、お茶を濁す事にする。

ハイバンド全域をサーチしてみたが、6mはノイズすら聴こえず閑散とした
物である。11mのFCCは時折薄く搬送波のピーと云う音が聴こえるだけで
音声が乗って来ない。

正午前、10mで一瞬ノイズフロアの上昇が見られた。Es特有のノイズが入って
来ているのだが薄い。これは望み薄か?

何度か上の周波数でCQを出すが、コールバック無し。
305でローカル局が聴いていないか1回きりでコール指定で呼び出すが
これも駄目(笑)

フムー、諦めようかと思いチャンネルセレクタに手を伸ばした瞬間に2エリアの
Mさんからコールバックが有る!

Mさんの方からは8エリアが好調で、同時に声が掛かったとの事なので
335へQSY。

当地と8方面は近距離Esでも出ないと交信が不可能なので、ご挨拶の一報を
Mさん経由で送って頂く。このEsパターンは非常に足が速い事が予想される
為、近況などをショートでやりとりしてファイナルと成った。

1,2エリアでは台風の接近に伴い、日差しは強いが空気が入れ替わり
秋の風との事。当地でも2,3日前から気温が急降下して連日の30℃オーバは
無くなった・・・これから下がる一方だろう。

MさんQSO有難う御座いました。

さて、台風のコースを見ると非常に複雑怪奇なルートで本土へ接近するようだ。
史上初の経路を辿っているとの報道があるが、正確に云うと第二次世界大戦中
にもほぼ同じコースで台風が来ている。※
(※戦時中は天気予報は軍事機密で非公開、記録も薄い)

こんな事はどうでもいいのだが、近年の台風勢力と発生割合は異常だと思う。
大雨を可也りの確立で連れて来て、甚大な被害を及ぼす様だ。
昭和の時代の台風は風の割合が圧倒的に優勢だったのが、逆転して仕舞って居る。

海水温度の上昇が一因だと考えられているのだが、20年後の気象は今より酷く
なる事が容易に想像出来る。

以前から疑問に感じているのが、太平洋方面の海水温上昇がある年はEsの
出方に変化があるようだ。Esの発生メカニズムは諸説あり、何が正確なのか
不明だが少なからず影響を及ぼして居ると考える。

数十年後も継続してEsは出てくれるのであろうか?・・・

暴れる風

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昨日より天候がはっきりせず、空電ノイズばかりが耳に付く。
在日米軍基地の無線を聴くと、アラートレベルは最高の様だ。

30分程前に、風切り音で目覚めたが叩き付ける様な雨だ。

アンテナが持って行かれなければ良いが・・

心配事は尽きない。

追伸>栃木のTさん、金沢のKさん、群馬のUさん各局
   SSB-5600は本日の午前に発送しました。不具合がありましたら
   本ブログかYメールでお知らせ下さい。
   バックオーダ順次製作中です、有難う御座いました。
   

道内Es発生中?

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昨日の暴風は大した事が無かった様だ。幸いアンテナ系統は全て無事だった。
瞬間最大風速30mが吹いたと報道が有ったのだが疑わしい。

さて、本日の10mAMはイオノグラムを覗くと稚内の臨界周波数が
MAX25メガ台を叩いて居る。

近距離Esが出るかと思い、CQを炊いて見たが全くコールバック無し(笑)
Esが南北どちらかに崩れて暮れると、交信可能に成るのだが・・・

上手く行きませんね。

イメージ 1
(台風の余波だろう)

本日は気温が鰻上り。クーラを入れようかどうか迷って居る。
入感までラジオ短波を聴いて過ごす事にしよう。(第二放送)

今週の困ったチャン(FT-101 修理 OSC部)

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また暑くなった。こんな日はビールでもガーっと呑みたいがナイトCMが
有るのでそれも出来ず。酒は土曜までお預けだ。

さて9月だ、久し振りにFT-101でHFをやろうと思い、電源を入れたら・・

15mバンド、受信感度低下
10mバンド、送信出力低下
160mバンド、送受信低下
ついでに各トラッキングポイントが微妙にズレている。※
(※オマエが世間ズレしてるから機械もズレんだよとか無しで)

ついこの間整備して完全だと思って居たのだが、数ヶ月電源を入れずに放置
していたので旧い機種独特のヒネクレが再発したようだ。

水晶発振子の励振レベルをオシロで見ると、弱々しく発振していて
CANケースを指パッチンすると時折、発振停止する。

イメージ 9
(指パッチンの親玉例)
(若い頃のショーン・コネリーに少しだけ似ている)

また全体的にバンドゲインが低く、トラッキングのドリフトとは考えられないので
回路図を睨める事に。と・・・

イメージ 1
(心臓の発振が弱い)

RFユニットのQ4 東芝2SC372 Yランクと
Q5 東芝2SC373(ランク不明)が怪しい。実に臭う。
臭うのは筆者の屁のニオイではあるまい。

製造から40年以上も経過しているので、劣化しているように思える。
C372は良く子供向けのラジオ雑誌で使われる初期の汎用トランジスタだが
高周波特性が結構優れているので、同時期の無線機には良く実装されている。

他の事例を見ても、後年事故を起こすトランジスタの類では無いので
初期点検の際疑って居なかったのだが・・・

取り敢えず代品を探す。C37x系のトランジスタはC1815と代用出来る
と思ったが、高周波用途では受け側の入力容量の変化で周辺回路の手直しが
必要になる場合があるので安易な代品は使えない。困った。

何れにせよQ4、Q5は周波数の元を作る重要な部分なので、ヘタなトランジスタ
を使うと受信送信ともNGになる確率が高い。FT-101は微妙なバランスで
成り立って居る装置なので数日悩む・・・

・・・・部品屋・・・・

このブログで以前記事にしたと思うが、1エリアの電子部品(機器)サルベージ屋
の友人に連絡を取る。

・・・あーもしもし俺だけど、暇?電話中々繋がんないんだけどさ

うるせえ、何の用だ?

・・・ちょっと聴きたいんだけど、トランジスタの代品リストとか持ってる?

そんなものは無い、何か買え。

・・・2SC372の代品とか知らない?

んな古過ぎるわ!何に使ってる?どうせ無線機だろう?

・・・FT-101・・・

そんなもん捨てちまえよ、今はIC-7300とかの時代だぜ。
ちょっと時代遅れのジジイだぜ(笑)
多分、2SC710とか711が近いんじゃねーかな、無線機に使う場合
考えねーとダメだぞ、混合変換発振とか絡むからよ。
何メガ台扱うの?それによって違うからさ。

・・・じゃ711くれよ、ランク指定は無しでごちゃまぜ100本
足が変色している奴とか、当時物はダメだ。再生産品あるかい?
(嫌味くさい奴だ段々、はらが立って来る 笑)

そのものズバリでC372とかはあるかもな。
あとよ真空管用のアウトプットトランス入ったからよ要らねえか?パレット1個
分だぜ、日本製のあれでよ。巻線がぶっとくて最高だぜ。重たいけどよ ワハハ。

・・・それは要らない、またトラブル可能性あるから
(トランスとか何処から放出されたのか、気になるが・・・)

分ったよ探して711送るわ、今回、金払えよ。高けえからさ。
あとよ、お前パーツフィーダー治せる?出来るなら相殺でいいぞ。

・・・モノによるけどさ、メーカーは?

xxx精工の〇〇シリーズなんだけどさ、部品送りがズレて中古でも出せないんだよ

・・・大型機だから無理。そっち行っての修理になるからダメだぞ。
ステッピングモータからサーボモータにしないといけない。
お前から作業料金貰わないと、合わない。1時間7K円が相場だからさ。
ついでに飯も食わせろ。あと、セミコン製造装置の中古販売は敵が多いから
やめとけよ。カネが随分掛かるだろ。あと保管も防塵倉庫でやらないと
汚染で使い物にならないぞ。それに素手で装置に触るな。
体に悪い。ガンになるぞ。

うげー。知り合いいねーのか?

・・・直ぐには無理。

ああ、いいやこの件は。取り敢えず711送るからよ。

頼むよ、ガチャ(お前このブログ見てんだろう 笑)


全く、口の悪い奴だ。(筆者も人の事云えないが・・・)
部品到着までの間、2SC711の素性を調べる。
C711は高周波汎用らしいが、改良版の派生品種が多数あるようだ。
良く使われたC710の上位互換(高周波特性、HFE向上品)の並びに入る。

翌日、ヤマトの特急便で部品が来た。部品代より送料が高いだろう。
請求書が入って居ない事を願ったが、バッチリ同封されていた。このやろう(笑

包装ビニールを破ると真新しい2SC711のお出ましだ。
包装は何処かの工場放出品らしき、バーコードとシールが貼ってある。
出所が怪しい(笑)

フムー、旧規格品に見えるが、HFEを計ったら140以上も有る。よしよし。
直ぐ交換だ。パーツボックスにあるカップリングコンデンサを準備する・・・と

何と、以前大量に購入したC711が出て来た。買わなくても良かったのだ。
確かマランツかサンスイのFMチューナ修理用に取って置いたと思うのだが。
余計な出費だ(笑)ストック分はリード足が微妙に硫化している。
これはもう駄目だろう。潔くゴミ箱行きとなった。

RFユニットを抜いて、Q4,Q5を交換する。極性はオリジナルのC372とは
逆のようだ。スルーホール基盤だが、リード挿入穴が大きいのでハンダの吸い上げ
は楽だ。(最近のスルーホール基盤は、穴がギリな為苦戦する事が多い)

イメージ 7
(RFユニットが不調だと全バンドに影響を与える)

電源ON。シャーと甲高い復調音が出る。ノイズを聴いただけでゲインが
戻って居る事が耳で判る。

イメージ 2
(残骸)

SSGから各バンドへ信号をインジェクションすると、予想通り上下に
周波数がドリフトしている。トランジスタを交換したためだ。
SSB機種の元発周波数合わせ込みは、最もやりたくない作業である。

理由は簡単だ。FT-101ユーザならご存知の事と思うが調整用トリマが
いい加減でゼロインが困難であるためだ。
以前、FT-101Eで調整を行ったが丸一日掛けて水晶のゼロインを行って
も半日もすると、数10ヘルツも動いて仕舞う。

工場出荷時に実装されている磁器トリマを、最新の精密トリマに全交換したい
ところだが生憎、別件で使い切って仕舞って居る。さあ困ったぞ。
何回もトリマヘッドをグリグリすると、旧いトリマは直ぐお釈迦だ。
仕方無いので、一発勝負で決める事にする。

イメージ 5
(11mの水晶は入れてません 笑 33.02MHZ)

各バンドがどの位ドリフトしているか、メモを取りトリマの回転量を割り出す。
全バンド同じ量でズレている。何とか調整範囲に収め切れそうだ。
目標ゼロイン誤差は5Hz以内を目指す。(10HzもズレるとSSBではNG)

FT-101のヒータ電源を投入し、本体温度が一定に成るまで暖気通電する。
その間、別の無線機を用意して調整準備を行う。

・・・1時間経過。FT-101のトリマボード温度をレーザ温度計で測ったら
41度と出る。温度上昇がサチった様だ。

別な無線機とFT-101の周波数を同一にしてハウリングさせる。
ヒョロ~ヒョロ~・・・音で聴くと随分なズレだ。
フーワ、フーワ ・・・この辺だ、トリマ位置調整が微妙で0.数度回すだけで
ゼロインポイントがズレる。集中し過ぎて汗が出る。

受送信を繰り返すが、1つのバンドを合わせるのに30分も掛る。
途中で15mバンドのトリマが破損。作業は中断、トリマの交換に切替える。

イメージ 6
(この画の方が見やすい)

修理してるのか調整してるのか、はたまた壊しているのか・・・
一歩前進して4歩位後退だ。101は容易に治ってくれない(笑)

さて15mのトラッキングトリマの交換だが、このボード裏には細い配線が
多数無理矢理ハンダされており作業性は最悪だ。
しかも微妙なバランスで、ボード裏にマイカコンデンサが実装されており
コテが入らない。細いコテでやろうと思うが、ハンダの量が多く熱容量が足りない。

イメージ 8
(やりたくない作業の1つ)

諦めて、ボードの配線をカメラで記録。周辺配線を外して仕舞う。
この方が早い。

・・・・

さて、15mバンドのトリマ交換が終わった。
先に調整済みの10mバンドの再現性を見ると、やっぱりズレている。
ちきしょう(笑)1個部品を交換すると、他に影響があるのが101である。
中々、手強い。頭に来るぜ八重洲無線。

イメージ 3
(残骸が増えました)

数時間掛けて、水晶の発振周波数ゼロイン作業が終わった。
ナイトCM後の体には堪える。作業は翌日に持ち越しだ。グガーzzz

・・・・

翌日、ナイトCM後に作業再開だ。何処までこなしたか忘れて仕舞って居る。
再現性を見るために、水晶のゼロインを確認する。
幸いズレて居ないようだ。次の作業は送信系のピーク出し。

・・・数回送信トラッキングを行っても、ハイバンドの出力が弱い。
この部分は以前に完全リニューアルして故障要素を排除した筈なのだが・・・

イメージ 4
(正確なトラッキングチャートが必要です)
(プリセレ位置に注目)

高圧電源やスクリーングリッド系の直流を計るが、異常は無い。
160mバンド以外、150Wは叩く筈なのに・・・どうも変だ。
音声を入れてもALCメータが振れない。

・・・・

周波数マーカをONにする。メータと音を聴くと妙なビートが掛かって居る。
発振も弱い。また回路図を見ると、6V系の制御電源が絡んでいるようだ。
ここは今迄一度も手を入れて無いし、見ても無い。

どれどれ、電圧出てるかな・・・うん?4,82V。
6V基準に対して4,8Vとは低すぎる。レギュレータボードの出力調整VRを
見つけMAXにしても5,86Vしか出ない。0.14Vの不足だ。

6V制御電源もガタが来ているのだろう、スイッチングTRか周辺抵抗の
リプレースも必要だが、今回は疲れ切って居るので電圧調整だけで終わらせる。

イメージ 10
(レギュレータユニットのVR3を目一杯最大にしても・・・)

再度、マーカON。メータは59+40dbまで勢い良く発振する。
? 受信周波数がズレたような気がする。また水晶のトラッキングのやり直しだ。
何回も同じ事をやってるせいで、サービスマニュアルを見なくても慣れて仕舞った。

ヨシ。受信系統は完全復活だ。送信調整に戻る。
6V制御電源調整前は出力が低かったのだが、今度は各バンド150W以上を
叩いており危ない感じさえ受ける。球のライフを考え100Wジャストで調整
を取る。

このブログを訪れるキーワードで、(FT-101 ALCメータ調整 送信)
で訪れる方が結構いるようだが、知りたいポイントは何処だか判る(笑)

つまり、きちんと説明書通り調整しても出力は出るがALCメータが動かない
件で困っていると思う。

TUNEモードで最大出力を取っただけでは、ALCは絶対に振れない。

解決方法は簡単だ。まず・・・

1 TUNEモードで最大出力を、一時的に出す(送信トリマ調整)
  トリマを動かし、80-100Wが出る回転位置を覚えて置く

2 SSBモードに切替えて音声※を入れながら、先程の送信トリマを微妙に
  回転させる(2~3度)これが難しい(笑)
  ※ウーウーアーアーなど(口笛は長続きしない 眩暈が・・・笑)

3 ALCが触れるポイントが見つかったら、微調整で更に追い込む
  これをバンド毎に繰り返す。
  再度、TUNEモードにして送信するが音声ピーク出力とTUNE出力は
  次第に一致するようになる(事前にキャリア注入回路の適正値調整要)

  ・何処かのポイントで送信出力が低くともALCが勢い良く触れるポイント
  がある筈だ。出力が低い場合はプレートを出し入れして微調整するか
  ロードを変える。この時にプリセレは触らない。(触ってもコンマ数ミリ)

  ・これを繰り返すと、あら不思議(笑)ALCメータはビュンビュン触れて
  恐ろしい程にパワーが出る。送信トリマボードは2枚に分かれているので
  同時に調整を取り、丁度良いポイントを探すのは結構時間が掛かる。

  ・何度調整してもパワーに対してALCが振れない場合は、ALC検出回路
  (真空管裏面にある)の修理が先だ。

  ・プリセレが適正位置でないと、上記調整をしてもALCは振れない。
   従ってマニュアル記載のプリセレ位置(5とか6.5とか)をチューン前
   に正確に合わせておく。(受信最適位置とは大抵異なる、これはあとで
   合わせるので送信調整時には気にしない)

※送信、受信トラッキングが合わないからと、μ同調ユニット(バリアブルL)
 をバラして調整するのは間違いである。μ同調の原点位置は強固に固定され
 て居るので滅多な事ではズレない。プリセレがズレるのは受信、送信トリマが
 経年変化の影響が出て居るからである。どうしてもバラす必要がある場合は
 先にトラッキングトリマ(数十個)の一括交換が先だ。

 それでも特定のバンドでトラッキングが合わない場合は、トリマ容量や
 パディングコンデンサの容量変更で症状は治まる筈である。

 送信トリマボードのC7も事前に交換しておかないと、迷路にハマるので
 トラッキングで悩んでいる方は一度試して欲しいと思う。

 また、送信タンクコイル※の配線も経年変化で剥離するパターンもあるので
 色々な原因を予想しながら潰して行くと、時間は掛かるが破壊修理とは
 成らず必ず結果は出る。(※プレート位置が大幅にズレる)

 点検順番は(終段※)⇒(終段補助回路)⇒(アンテナリレー)⇒(タンク回路)
 (バンドウェーハ断線)⇒(送信トリマボード)
  ※プレート、ロードバリコン含む
 

  
さて、送信受信のトラッキングを行って居ると10mDバンドの出力が
今一の様だ。30メガ台のSSBを発射する運用は皆無なのだが、少しお遊びで
実験する事にする。

トランジスタを交換したRFユニットにVR1が付いている。バンド送信時に
励振レベルを見てると判断出来たので、これを最大にして見る。

・・・と・・一番上の30メガ台でも軽く100Wが出る様だ。
順次、バンドを切替えてパワーを見ると各バンド20W程度出力が上る。
高調波をスペアナで見ると、3.5メガ台で多少荒れて居るが80mバンド
なので気にする必要も無いだろう。

完全調整しても、出力が足りないと思ったらVR1を可変しても良い。

・・・160mバンド

たまに運用する事がある1.8メガだが筆者宅のアンテナでは乗りが悪く
年に1回程度しか運用しない。1.5メガにNHKの放送が居るので
FT-101で運用するには勇気が要る。

ここでもALCメータを元気に振らせるだけのパワーが出るが、怖くて仕方無い。※
調整中にラジオを聴いて居たが椅子で寝て仕舞う。ハンダゴテがボタッと膝に落ちて
飛び起きる(笑)
※実際、フルパワーだけで調整すると高い周波数程スプリアスが増える。

全ての修理は完了した。予期しないポイントで修理調整を迫られたり
作業の手戻りが発生したが完全にフルパワー、最高感度を出せる機体は
操作して居ても楽しい。

まだまだ使える筈だ。

FT-101の整備性だが、同時期のTS-520と比較するとマシな方だ。
520のバックシャシを見ると、配線がこんがらかって修理する気にもなれない。
作業性の良し悪しで、後年まで使えるか別れ道だろうと思う。

ハムフェアで今年も101が大量に出品されたようだが、この機体はマメに
面倒を見なければならないので考えて修理をする向きにはもって来いだと思う。

使用部品はファイナルのRFCやピーキングコイル以外は標準品なので
地方の部品屋でも容易にパーツを入手出来ると思う。
何が何でもオリジナル品嗜好の方は筆者の修理は相容れないかも知れない。
使ってナンボ、電波を出してナンボの考えで有る。

特殊部品として、円盤状のピーキングコイルだがまだ新品で生産されている。
販売業者を紹介するので参考にして欲しい。

但し、他局の事情も考え買占め等は止めて頂きたい。
沢山買っても使わない事が多い。
(FT-101のコイル保守部品は高確率である 但し同等品)

ラジオセンタ内 東邦無線

※通販は5K円以上から受付。詳しくは店のオヤジさんへ確認。

イメージ 11
(高容量のRFCも在庫がある ※在庫要確認)

イメージ 12
(101のピーキングコイルは地方での入手が難しい)

東邦無線はレアは部品を沢山持っていて、安価で放出してくれる。
参考までに、FT-101オリジナルに近いトリマもある。
(画像参照)

イメージ 13
(10PFのニュートラバリコンとか 多少加工要)

イメージ 14
(トラッキングボードに使用されている磁器トリマも豊富にある)


少しは参考に成ったでしょうか?また次回お会いしましょう。

21MHZ(15m)バンド大爆発

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ローバンドは完全に死亡しているようだ。
本日は21メガが絶好調でコンテスト中の事もあり
国内海外とも59オーバーで振ってくる。

28メガのコンディションはイマイチな事から、21メガへQSYし
数局と交信出来た。

ざっと聴いた感じでは下はベトナム フィリピン インド
上はソ連極東部 中国奥地と云った具合で広範囲に入感。

松下電器産業 RJX-610の整備

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移動や気晴らし運用でナショナルのRJX-610を良く使って居る。
今期の6メータは大爆発が4回程度しか無かった。
10メータと比較すれば極めてコンディションが悪い1年だったと思う。
年々6メータのコンディションは悪くなるばかりだ。
来年はどうなるだろう・・・

さて、この610だがVFOの安定性が極めて悪い。
単なるLC発振(バリコン)なので非常にゼロインがし難い。

直射日光下で運用していると、周波数表示がドンドン上下してまともに
使えない事が多い。

また、経年変化で受信と送信ポイントが見事にズレて仕舞っている事を
発見したので調整する事にした。

イメージ 1
(RJXシリーズの回路図って内緒なんでしょうか?全然出て来ませんね)
(あそこと一緒で秘密主義? 嫌ですねぇ 笑)

調整ポイントは幾つかある。

①キャリアバランス調整 基盤レジスト表示(CT1)
②受送信カウンタ合わせ VFOシールドボックス内(CT201、CT202)
③受信RITセンターポイント調整 基盤レジスト表示(VR3)
④受信感度IF系統 基盤レジスト表示(T7、T8、T9)T7が一番利く

最初に受信の合わせ込みを行う。
尚、本機種は自作品程度のレベルで作られて居る為に、完全調整をするには
非常に根気が必要だ。

まず調整前に装置の暖気運転を2時間実施する。
(電源投入直後は周波数が可也り動く)

次に50.500などキリの良い周波数に610のVFOを合わせる。
別の無線機(DDSやPLL使用の機種)で50.500で送信を行い
610とハウらせる。

受信のずれる原因はRITボリューム(⊿f表示)のセンターポイントが
出て居ない為だ。

RITをセンタークリック位置へ調整し、内部基盤のVR3でハウリングの
ピークを合わせる。VR3調整は非常にクリチカルなので完全な合わせ込みは
難しい。(RITボリュームにガリが出て居る場合は調整困難なので交換する)

何度か受信ポイント調整を行っていると610の周波数カウンタが上下する
場合がある。そうなって来たら、一旦受信調整を止める。
VFOの校正が必要だからである。

VFOダイヤルツマミ位置を変えず、シールドボックス内のCT201、202
を微調整し偏差を無くす。

偏差が収まったら受信調整を再開してVR3を合わせ込む。
この際、絶対にカウンタ表示が変わらない事を確認する。

送信系・・・

先に、受信と周波数校正を行ったので後は楽だ。
今度は610を送信させマイクと別な無線機をハウらせて、CT1のキャリア
バランスを調整する。すんなりと合う筈である。
(合わない場合はVFOシールドユニット内のCT201、202の再調整要)
(このT201,202は少し動かすと大幅に周波数が変化するので注意)

この作業を繰り返すとダイヤル表示も安定し、ピタリと受送信が合う。
(実際の所、1~3ヘルツ程度はズレるが・・・)

送信調整から行うと、610の場合ドツボに嵌るのでご注意を。
受信カウンター表示と受信RIT内部調整、実際の受信周波数ダイヤルの全てが
狂いやすいので原点出しを行わないと、益々送受周波数がズレる原因になる。

また、テスト中に送信出力及びALCの動作がおかしい場合、SSB/CW切替
スイッチの接触不良や後部の外部ANT切替スイッチの不良があるので
クリーニング要。(完全にSWをバラして磨かないと、再発するようだ)

尚、マイクの吸い込みが弱い場合はVR9を調整すると良い。
(VR9はRF-OUT HIGHモードのマイクゲイン)
(VR5はLOWモードのマイクゲイン)

610はカウンターやメータ照明を点灯させると、待機電流を喰うので
低電流タイプのセグメントやLEDに換装すると電池での運用時間が延びる。

これで来年も調子良く使える筈だ。
文章にすると直ぐ終わって仕舞うが、調整に3時間以上掛かって仕舞った。
(例の如く、磁器トリマは壊れ易いので要注意 今回は壊れなかった 笑)

ではまた。


参考 6mビーコン周波数

50.037 沖縄      50.027 福島
50.032 新潟      50.017 宮崎
50.010 三重      50.480 北海道
50.490 都内


珍しく短時間オープン

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昨日のナイトCM開始前にイオノスフィアに動きが有った様だ。
最初は可也り弱く入感していたのだが、時間を追う毎にSメータの針が
元気良く振れ出す。

感覚的にオープン時間は1時間程度と見て居たが、地域により3,4時間は
開きっ放しの所もあったようだ。

9月に入ってから1日でオープンする時間は数分しか無いのだが、久しぶりの
オープン模様で有った。

筆者の場合、自宅に居る場合10mAMは待ち受け体制でほぼ常時ワッチなのだが
丁度タイミングが良かったらしい。

従来周波数(215-355)は使わず少し上の周波数でCQを出した所
ショート乍ら7局さんとQSO可能で有った。

各局、QSO TNX。

・・・

さて、本日の空模様で有るが非常に渋い(笑)
ナイトCMが早目に終わったので、午前9時半にはシャックに戻って来れた。

弱く何方かのCQが入って居たが、3分もすると自然にフェードアウトして
仕舞う。昨日の様には行かないようだ。
イメージ 1
(8の稚内は相変わらず嘘表示を出して居る。修理したらしいが、フィルタが変)

暫く聴いていたら・・・

グォーン ウワーン バリババリ ギャーン!

そう、自宅裏でエンジン草刈機が稼動した模様だ。

2スト草刈機からパルスノイズがS9で出て居り、非常に迷惑。
自宅裏のxx宅の庭は草ボウボウで、蚊の発生源となっており迷惑だったが
ようやく作業に着手したらしい。

窓から様子を伺うと、何でも屋の業者が3名も来て膨大な雑草を刈っている。
スピーカから流れるパルスノイズも不快だが、エンジン3台が放つ不協和音も
耳障りである。(F♯とC、E♭の壮大なビブラートで血圧が上る 笑)

9月に入ってから筆者宅周辺では毎日何等かの工事を行っており、窓を開けると
騒音が物凄い。寝ようと思うと、騒音が入って来る。

考えて見ると、周辺宅地は古くから開発された経緯もありインフラ設備の
リプレース時期に掛かっているようだ。(電気、ガス、上下水道など)

Esが一段落して、ゆっくり寝れると考えて居たが問屋は卸さない様だ・・・

何故か11m市民ラジオ

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先程、シャック近所に於ける騒音が酷い事を記した。実にうざい(笑)

で・・・埒が明かないので久しぶりに市民ラジオなんぞ運用すべく
現地へ到着。早いでしょ。車で5分。平日なので誰も居ない。

イメージ 1
(このスタイルは絶対に怪しい)

8CH ホニャラ(チュークワ)AM-CWビーコン弱い(笑)
7CH 無音
6CH ソ連のネーチャン
5CH 漁船?
4CH 無変調
3CH 地元のFCCオヤジ(暫く出て来なかったのに、復活。タイミング悪し)
2CH 3CHのカブリ
1CH 支那人

端的に云うとF層反射だ。何と無く8CHでAMの搬送波らしき信号が聴こえるが
音声復調成らず。

しかし、暑い。9月に入ってもこれだ。短時間運用 1時間が限界か・・・
各局が出て来る正午まで時間があるので、ひたすら煙草を吸って時間潰しだ。

イメージ 2
(707は感度が比較的良いのだが)

・・・・移動した事を少し後悔し始めた。

何故なら、眠い
ええ、凄く・・・
口が廻らない可能性大
10mAMでも
そうだね(笑)


ミズホ通信 ピコシリーズ 修理情報

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数十年に渉り販売され、大人気を誇ったミズホ通信のピコシリーズ。
この無線機もまた月日の流れと共に、部品劣化が進行しておりノーメンテナンス
とは行かない。

ミズホ通信が販売した完成品やキットの回路図はWEBでも公開されて居るが
修理情報は少ない。これは使用している部品類がある程度特殊な事から
安易な代替品交換とは成らないのと、ピコシリーズに限ってはディスクリートながら
高密度実装基盤のせいで修理復活を断念される方が多い影響だろうと思う。

イメージ 5
(絶対に治す さあ、推理の時間だ)

ここで筆者が経験した初期型ピコシリーズ(0.3wアウト)の修理情報を
備忘録として公開したい。不動機のピコを所有されて居る方には何らかのヒント
に成ると思う。

① スイッチを入れ数時間(数分)すると受信出来なくなる。
 (受信時Sメータは振れる)
  ガリガリと接触不良気味な音がする。
  ボリュームコントロールが利かない。
  いきなり大音量になったり、無音になったりする。
  暫くすると音が出る。
  
これはSSBジェネレータ基盤内(一番上)の386アンプの故障。
純正品や互換品で修理対応可能。
1PCSあたりの単価は50円から150円前後で、地方の電子パーツ屋でも
容易に入手可能。
※(LM386N使用の事 サフィックスMやMM-1は出力レベルが低い)

IC関係に至っては製造プロセスやパッケージングの都合でリード足が硫化
し易いロットがある。目視でリードが黒くなって来た場合は即交換。

イメージ 1
(386現行品データシート)

② 受信は出来るが送信できない。
  時々、送信できる。
  送信が途切れる。
  送信音がおかしい。
  PTTを受信に切替えて、暫くすると音が出る。
  ノイズが混じる。
  周波数が上下に飛ぶ(数ヘルツ単位)

これは本体内のPTTオルタネートスイッチの故障である。
スイッチを分解して見ると分るが、スライド接点が硫化している。
硬い名刺の角を使って、硫化銀皮膜の物理除去を行う。
スライドバー本体は非常に柔らかいので、時間を掛けて皮膜を除去する。
シルバークリーナで化学処理した場合は、サンハヤト製の接点保護材を吹きかけない
と再発するので注意。

また、トップ面に実装されている3.5Φステレオジャックの接点不良も同時に
発生する場合があるので、マイクジャックを同等品に交換する。
(ジャックはテイシン電機の物が合う)
マイクジャックがやられて居ると、スピーカジャックの接点も怪しいので
同時交換をお勧めする。(この部分は切り離す線材が多いので注意)

これはまだ良い方で、解決しない場合はSN16913Pの交換要。
SN16913Pはご存知の通り万能DBM-AFモジュレータICで
この時代のメーカ製無線機(TS-120など)にも使用されているが
十数年程度で寿命を迎える様だ。
当たりでノーメンテナンスのロットも有るが、多くの実装品は上記の386
アンプIC同様にリード足が硫化してモールド内部まで浸透し回路を
不安定にさせる。

また、同ICの製造はメーカが早々に(とは云っても15年近く製造されたが)
生産を打ち切り後、市場枯渇を招いたのは記憶して居る方は多いだろう。

IC系の卸商社でも殆どの在庫は出払って仕舞い、入手は極めて困難で有る。
秋葉原界隈で旧在庫を保有する店舗でも、在庫は払底している。
このキーパーツが壊れると、他の如何なるICでも代替は利かないので
オリジナル品の入手が課題となる。
ピコシリーズの場合、MIX段、SSBモジュレータ段にそれぞれ1個使用
されている。(交換する場合は2個とも同時に行う)

イメージ 11

筆者の場合、このICが数回壊れたので大変な目に遭った。
地方の無線機屋兼部品屋には在庫して居る確立が高い。

故障モードは硫化の他に、静電気破壊がある。
設計が旧いので現代のパッケージ品と比較すると極めて弱い。
また、実装ミスによるI/Oの逆電圧は一瞬にして破壊されるのでソケット実装
をされる方は要注意。

市場単価は1PCSあたり500円~1000円(時価)

イメージ 2
(SN16913Pのデータシートは引っ張れ無かった。これはSN16913)
(この前品番で動作するかは不明なので、参考程度に)

③ ①の受信不良と関連するがSSB局発停止によるダンマリ。
  裏面カバーを付けると受信出来なくなる。
  本体を軽く叩くと、受信する。

これはSSBジェネレータ基盤の局発停止によるものだ。
直接的な原因は大まかに分けて3セクションある。

ⅰ 水晶励振用トランジスタの注入ゲイン不足
ⅱ 周波数微調整パディングトリマのガリ
ⅲ 局発周りのボードハンダ不良

下記スケマチックをご覧頂きたい。一目瞭然で有る。

イメージ 3
(一般的な無調整発振回路だが、Ftも高い品番を使うと励振レベル大となりFB)
(D11は入力電圧が変動しても周波数が動かないようにしているダンパーだ)

Q1は水晶励振のトランジスタで、2SC2320Fである。
部品表ではFETと成ってるが、誤記だと思う(基盤によって異なるのか知れない)
筆者のロットは2320Fが実装されて居た。

このトランジスタはデータを引っ張ると分るがHFEが高いFランクである。
ゲインが高いトランジスタは総じて、劣化する割合が早いと思う。
2SC-2320Fの代替品番は2SC-711Fである。
汎用1815でもドライブレベルは確保出来ると思うが、基本発振段から
発生するスプリアスや雑音レベルを考えると、ローノイズで増幅率の高い
トランジスタが良いと思う。

筆者の場合、先立ってFT-101修理で使用した2SC711Fが手元に
たまたま在ったので流用した。特にスプリアスやノイズを測定した限りでは
問題無かった。

2SC2320Fがコケたり不安定になると発振は停止するため、受信は
出来ない。
(厳密に云うとボリュームを挙げると386アンプのノイズが微かに聴こえる)

他の場所にも2320Fが多用されて居るので、全交換をお勧めする。
尚、2320Fの市場単価は1PCSあたり10円(但しFランクは入手困難)

また、2SC711代品使用の際は極性が逆になるので注意されたい。
2320は正面左からECB配列。711はBCEである。(反対に実装する)

イメージ 4
(2SC2320FのHFEは250~500である。注意)
(元々、RF励振用の石では無い。オーディオ用 無理があるようだ)

発振初段全般について云える事だが、励振レベルが高いと当然感度、出力とも
高くなるので無線機の不調でAF系以外で疑うべきポイントであるので
迷路に迷う前に点検した方がスムーズだ。

次に周波数微調整用のTC1であるが、回路図を見ると容量未記載だ。
多くの発振回路の場合、水晶の内部容量により定数が変化するので市販品では
50PFが実装されて居る事が多い。

実際にこのTC1容量を測定したらMAX50PFであった。
また、トリマ回転角度により容量が不安定になるポイントが有ったので
同等品と交換した。(元々の調整位置でガリが出ていた)
長期に渉り動かないトリマ類は不調になる事が多い。
まさかと思うが旧い部品は様々なトラブルを抱えて居る。
このTC1を交換しても発振しない場合はパラ接続のD11の故障だ。
抵抗類は案外定数は変化しないようだ。

更に、ピコシリーズ全般に云える事だが、ボードのランドが非常に小さく
ハンダ層で強制流れ接合した際に、十分ハンダが乗らない状態の事も多い。

生産初期の段階では正常に稼動するが、ハンダもまた長期の放置により
クラック発生や、パターンの剥離もある。
微妙な不調はこの原因でもある。
そのため、面倒だがSSBジェネレータ基盤、RF基盤全てに対して
ハンダをやり直した。

ここでまた注意だが、追加で盛るハンダは鉛フリー品は使っていけない。
溶融温度が高いので、旧い部品にヒートストレスが掛る為で更なる故障を
誘発する恐れがある。

良く、オークション等で旧い無線機をレストア販売しているのを見かけ
入手し点検して見るとハンダが鉛フリー品で補修されて居るのに当る。

こういうのに当ったら完動品でも、後年に原因不明の故障で悩まされる事を
経験している。ピコシリーズも修理と云うよりレストアに近いテクニックが
必要だ。

さて、全ての補修が終了し電源を入れテストすると受信及び送信は元気に
蘇る。たったこれだけの事だが正常な状態に戻すのは一苦労だ。

他にも様々なトラブルがあるが、小さなボード内で複雑に絡む故障も
多いので都度、不具合パッチ情報を公開したいと思う。

最後に、ピコシリーズの外部電源クレードルを作った。

同じ物はピコファンなら作って居ると思う。
ピコの外部電源供給端子は底面にあるので、ジャック供給した場合本体が
縦置き出来ない。これは今更ながら欠点だ。

イメージ 6
(ケース上面のコルクはピコ本体のスベリ止め)

ケースはタカチのSW-75S(ライトグレー)単価は150円。
内部は7809の三端子レギュレータを組んで13.8Vから9Vにドロップ
供給している。アウト端子に1KオームのレジスタとLEDを組んだ単純な
ものだが使い勝手が良い。

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(製作時間3分 実に適当だがFB)

現代の無線機は13.8V供給だが、筆者のピコは9V駆動だ。
誤って13.8Vを長時間掛けた場合はお陀仏だ(笑)
※でも、結構間違って高電圧を掛けて仕舞う。これも防ぎたい。

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(三端子レギュレータは放熱板の他に、内部通風穴が要る)

コネクタやら部品の合計は数百円で手軽に出来るので、ピコを自立させ
外部電源で使用する方は参考にして欲しい。

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(汚い字ですいませんね)


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(名付けてミズホ・ドッグである これで安定して使える)

ミズホピコシリーズを最初世の中に送り出した高田氏は今年、天寿を全うされた
ようだ。氏の発案した作品は極めて優れた物が多く、現代でも十分通用するだろう。

現に、筆者もこのピコで0.3W出力ながら2度海外交信に成功している、
この喜びは何処から来るものなのか不明だが、今こういった楽しみは少ない。

続くメーカはあるのだろうか?

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ここでまた、大神源太の登場です。
皆さんお元気ですか?





祝)ワンジュサン軽音楽団が密かに復活していた

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えー、全国の平壌放送リスナーの皆さん今日は。
最近では平壌放送も様変わりして、流れる音楽は70年代の南朝鮮みたいに
成っておかしくなってますね。何たる事でしょう。

チョー・ヨンピルがゲスト出演しても何等違和感が無いと思いますよ。ええ。
そのうちメッコールのラジオCMなんぞ入りそうな勢いです。(※)
(※超絶的にまずい)

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자본주의 를 타도하자!!!)

さて、平壌放送と云えば最近モランボンしか掛かりませんね。
演奏が実に下手糞で段々と雑になってます。

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(モランボンはキム某の暖かい配慮でメンバー全員、体重激増中)

10年程前の平壌放送では流れる音楽は決まって居て・・・・

・ワンジュサン軽音楽団(1983年結成 北朝鮮初のCDアルバム売り上げを果たす)
・ボチョンボ電子楽団 (1985年結成 シンセサイザー全て手動演奏)

の2バンドしか無かった訳です。たまに功労国家合唱団(軍人バンド)のおっかない
ドスの利いた声が流れていたのが、リスナーにえらい不評でして・・・

最近では、功労国家合唱団は1週間に1回程度しか流れません。
(曲が4分以上と長い)

で、筆者の好きなワンジュサン軽音楽団はこの数年全く掛からなかったのですが
YouTubeを見てたら、復活してコンサートまでやって居るようです。
しかも、メンバーの演奏技術はモランボンより上手い。
実にHi-BPMでアップテンポになっており妙な対抗意識があるようです。

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(復活を遂げたワンジュサン。メンバーは総入れ替えになったようです)

特に吹き物(トランペットやトロンボーン、サクソフォン)に力が入って居まして
映像を見る限りでは、国際コンクール級の腕前です。

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(北朝鮮版スペクトラム? 顔が真っ赤)※

(※知らない?そうですか)

次に歌い手のおねえさんを見てみましょう。

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(筆者なら騙されそうです)

右のおねえさん(本名年齢不明)は以前にモランボンに居たと思います。
恐らく、音楽の方向性で脱退しワンジュサンに入ったのでしょう。
左のおねえさんは新顔です。尚、二人とも顔の整形はしてないようです。

次に演歌担当のおばさんです。(これも本名年齢不詳)

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何となく、平壌TVで雄叫びを上げるおっかないオバサンに似てます。
親戚の方でしょうか?

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(この方の娘さんでしょうか? 通称 李オバハンと云います)

次はメンバー最年少と思われるおねえさん。
妙に肌艶が良いので、他の歌い手との差を感じます。
この方も演歌担当?(仔細不明)

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(ラッパ担当のテクノカットボーイがやけに目立ちます)

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その他のおねえさんの説明は面倒なので省略。

次に叩き物メンバー。彼は実にパワフルかつ軽快です。
恐らく、こっそりヘビメタを聴いて居ます。ええ。

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(カシオペアも聴いてます、彼。)

パーカッションや鳴り物担当のおねえさんも居ます。

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(映像では余り映してくれません 何か理由があるのでしょう ノリが悪いです)

次にサブ行ってみましょう。サブね。彼の名前です。

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(サブ)

一見するとやくざです(笑)見ての通り、バイオリンがやたら上手いのですが
時折、他メンバーを見てニヤリと笑ったり只者では無い雰囲気を醸してます。
怖いなあ(笑)映像内で超絶技巧を一度こっそり披露したりと抜け目の無い奴です。

更に行って見ましょう。ハジキ物担当の女性陣。

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(何故かギターの撮影アングルは斜め撮り。モランボンも同じスタイル)

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左のおねえさんは、ひとむかし前の不良少女風です。
ベース担当は練習のし過ぎで指が太くなって仕舞い、実に可哀想です。

次にピアノ行って見ましょう。

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(ピアノはヤマハ製 S4シリーズ?)

このおねえさんも何処で体得したのか不明ですが、ジャズピアノっぽい演奏や
メローな曲など何でもこなせるらしく終盤では激しく弾いたりと、まあ凄い事。
しかも、何やらこのピアノは改造されているっぽく、ここにも北朝鮮の技術を
感じます(笑)

さてバイオリンに戻りますと(ちょっとHな奥様風味)なおねえさんも居ます。
チラっとしか写りません。

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(サブの隣に陣取ってます)

バイオリン担当は他にも居ます。(空気)

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(左はちょっとカメラ目線 売り出し間際なのか?)

この他に、アコーディオン担当のおねえさんも居るのですがこれまたチラリと
しか写りません。女性1人のドアップは禁止なのでしょうか。気になります。

最後に・・・・

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サブ 

眼が怖いです。


気になる方は下記アドレスで確認して下さい。
筆者としてはボチョンボ電子楽団の怪しいシンセサイザーの音色の復活を
望みます。

Wangjaesan Band concert, 16.FEB.2016

最近では功労国家合唱団とのジョイントコンサートもやった見たいです。
Chongbong Band, State Merited Chorus Joint Art Performance

ボチョンボ派のあなたにはこれだ。旧バージョン
Faith in a Brighter Future - Pochonbo Electronic Ensemble

何か楽しい事があると掛かる曲。これもボチョンボ担当。
お便りコーナーの冒頭とか、フルバージョンは一回も掛かった事が無い。
Thunder Over Jong-il Peak

さらば灯台放送

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さて、当地では朝夕に吹く風と空気は涼しく、秋を呼び込んで居る様だ。

海上保安庁の発表によると、今月末で灯台放送が一斉に廃止と成る模様である。
今迄、何気なく1.669MHZ(1669Khz USB)を聴いて居たが
廃止となると非常に感慨深いものがある。

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(聴け!灯台放送の声を! 画像は白亜の野島崎灯台 筆者撮影)

利用者が少ないとの理由で廃止だが、毎週1回は筆者が聴いて居る。
定期リスナー暦、数十年だ。FM放送なんてクソ喰らえ。

ウルトラローバンドの1.8メガ帯のコンディションを見る時に
この灯台放送はマーカ代わりに使っていたのだが、今後どう対処しようか
悩ましい。
(過去にゲルマラジオで、灯台放送を受信した事がある・・・)

灯台放送の出力は50Wとアマ局並みに弱い。

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(殆どの灯台放送はワイヤーアンテナから発せられる)

BCLラジオにアマ無線用のアンテナを接続すると、隣家周辺から発生する
スパイクノイズばかり聴こえ、さっぱりと本体が聴こえない。

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(灯台放送の歴史は旧い)

PLLチューナのBCLラジオではホワイトノイズが目立ち、どうも芳しく無い。
筆者宅にあるFT-2000やTS-940などでもフェースノイズや
回路由来のホワイトノイズが相まって微弱な信号は埋もれて仕舞う。

そこで、例のオンボロ?の登場だ。
本ブログで幾度と無くシツコク取り上げて居るFT-101の出番である。

DDS直結で使用している現用機は、今回の灯台放送受信のため調整したく
無いので別に保管してあるFT-101を蔵出しし、無理矢理?トラッキング調整
で感度を出す。

イメージ 1
(アンテナチューナの下に見えるのは現用している101)
(手前は予備機 引っ張り出して全ポイント調整中)

使用している方は十分ご存知だと思うが、160mバンド(中波)帯域の
受信・送信トラッキングは1.8Mhzからとなり、バンドワイズから
少しでも外れると途端に感度は下がる。

しかし、トラッキングの方法により1669でもBCLラジオを上回る
感度のピーク出しは可能だ。
(元々、無線機なのでラジオより感度が悪かったら眼も当てられないのだが・・)

まず・・・

160メータバンドにセレクタを入れ、1670付近にダイヤルを合わせる。

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(ダイヤルライトやメータ照明も暗いので交換した)

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(勿論160メータ 中波バンドは受信送信共、健全である事が前提)

μ同調ユニット(プリセレクタ位置は0ゼロまで下げる)
当然、モードセレクタはUSBモードだ。

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(誤送信を防ぐ為、ヒータ電源はOFF)

しかし、この状態は離調しているので、強いノイズしか聴こえない筈だ。

次に底面カバーを開けて、受信トリマーボードのTC29番で感度ピークを
合わせる。

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別に放送が入って無い状態でも良い。ノイズレベル最大となるようにTC29を
合わせる。(トリマを間違えると悲惨なので十分確認)
そして、夜を待つ・・・

9月10日(土曜日)夜23時。

さて、いよいよその時が訪れた様だ。FT-101のパワースイッチを静かに
投入する。シューンと云う排気ファンの音がシャックに流れる。

パイロットマーカを25Khzモードにして、チューニングダイヤルの校正を
行う。ダイヤル位置は1650だ。ピュイーンとマーカが発振しダイヤルを
動かしゼロ点に合わせる。問題無く校正出来た様だ。

1669へダイヤルを合わせ酒を飲む。何だか無性に腹が立つ。
海側の気象が崩れる前に発生するノイズが聴こえたが、2時間は持つだろう。

・・・各局、各局、こちらは八丈島、八丈島。
海上保安庁、八丈島・・・・・時刻・・・・・・波の高さ・・・・穏やか(※)
(※滅多に無い)

ああ、八丈島から電波が出て居る。どんな所だろう?筆者は訪れた事が無い。
きっと風光明媚な場所な筈だ。死ぬまで一回行って見たい・・・
放送を聴いて居る内に勝手な妄想が大躍進する。

・・・

2時間じっくり聴いて見たが、沖縄方面と大阪ハーバレーダは聴こえない。
この方面は季節に関わらず、当地とのパスが合わない様で残念だ・・

25時を過ぎると、当地では夜間稼動の食品工場から発せられるノイズが
酷く成る為にここで受信を諦めた。

全国各地を転勤した筆者の経験上、どの地域でも23時から24時までの
1時間が尤も灯台放送に適した時間だと思う。
今更、灯台放送を受信したい方は参考にされたい。

灯台放送最終オンエア日は9月30日(金)だ。
この日はナイトCMが調整休のため無い。偶然だが、最後の放送をじっくり
聴きたいと思う。
(もしかしたら、停波の瞬間に自動アナウンスでは無く肉声が入るかも?)

灯台放送に限らず、ロランやデッカ・オメガ等の電波は時代の流れと共に廃止される
運命にあった。次に廃止されるのはHFの洋上管制周波数だと見ている・・・
これも聴いておこう。

実に嫌な世の中だ。

2N3904は2SC1815の代替と成るのか?

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ご存知の通り、数年前に東芝セミコン社からのお知らせで2SC1815が生産終息
との情報がもたらされ、だいぶ市場が混乱した様だ。

今時、大量生産品でリード足の付いたディスクリート部品は採用されないので
需要が減った影響と製造ラインの老朽化が引き金になったと云われて居るが
真実は不明だ。

セミコン関係は浮き沈みが大きい業界で、動くカネも莫大な事から東芝側で
何らかの経営判断があった様に思う。

特に近年、東芝グループでは粉飾決算が明らかになり、ほぼ全ての事業で
決算操作が行われた件もあり不採算なデバイスや部門は早期切り上げとなり
悲惨な運命に向かって居る様にも感じる。

東芝セミコン社のラインナップを見ると、産業用パワー半導体や車両用及び
携帯電話向けの種類しか残されて居ないようだ。

旧い品番のFETやトランジスタはひっそりと姿を消している。

さて、この2SC1815は本記事執筆時点で大幅な値上がりが継続している。
1ピース3ないし4円で購入出来たものが8~10円と、倍に成って居る。

100ピース、200ピース購入でも割引率が非常に渋い。
また、元々のハウスメーカである東芝純正品は早期に売り切れて仕舞い
次の入荷まで待つ事も珍しく無い。※
(※ BLブルーランクやLローノイズ品など)

筆者所有の2SC1815GR(グリーンランク)は残数200ピースを
切って仕舞った為、何処かのタイミングで購入しなければならないのだが
価格と製造ロットの絡みも有り、悩んで居る。

無線機のレストアをしていると、2SC1815でも代替可能な品番が
可也りあるため、1台丸々交換すると20本前後は軽く使ってしまう。

特にHFEが120~240と使いやすいYイエローランク品は今年の春から
筆者の所有在庫は使い切って仕舞い、ゼロの状態だ。

無線機レストアや修理目的であれば、YランクやGRランクで殆どの
部分をカバー出来ると思う。

先程、じっくりと2SC1815のデータシートを見たのだが初回発売時の
スペックから随分向上しているようだ。

デビュー当初は低周波増幅目的としか考えて居なかったのだが、いつの間にか
用途に励振段増幅も追加記載されたようだ。

また、内部雑音も1dbと非常に低く無線用途にも適して居る。
知らない間に極めて汎用なトランジスタに変化していたようだ。

手持ち在庫が無い2SC1815のYランクだが、本ブログに度々登場する
口が悪く、かつバイヤーでもある友人の所にストックが無いか聞く。

あー、もしもし。

何だまたオメーか。この前の部品どうだった?
動いたか?

OKOK、大丈夫。何だかピヨーとか鳥の鳴き声聴こえるけど電話大丈夫か?

いや、ゴルフよゴルフ。午前中終わったからメシ喰ってんだ。
何か用か?

平日から遊んでいい身分だなー(笑)
お前ん所で2SC1815のYランク在庫あるか?

GRなら腐る程あるけどよ、Yは無いな。出て来るのはGRランクばっかだぜ。
月末にGRは全部売っ払ちゃうけどよ。
倉庫を探すと有るかも知れねーけど、出て来た所で製造が旧いからあぶねーかもな。

ふーん。1ケース位、Yランク探してくれよ。頼むよ。
相応の分は払うからさ。

・・・今、代替出てるぞ。2N3904って奴。昔からあるけどよ。
これなら1ケースタダでやってもいいぞ。

素性分らないから、封筒でサンプル送れる?

っチ・・・めんどくせーな。50個位でいいか?
どうせ、無線機用だろ。

その3904ってHFEどの位あんだろ?

知らん。汎用だから200-300って感じじゃねえの。自分で調べろ。
そろそろ午後のラウンド時間だから、切るぞ。

あーちょっと待ってくれ、じゃあさその3904送って貰って時間掛かっても
いいからさ、1815のYも探してくれよ。たのむよー。

あー、ガチャ。

全く嫌な奴だ(笑)
うそです。

・・・・で、4日間が経過し・・・昨日2N3904が来た。

50個が86個になっている。鷲掴みして送って来るのが問屋っぽい。
請求書は入って居ないようだ。シメシメ※
(※今度から半期毎の払いにしてもらおう・・・駄目か?笑)

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(本家のフェアチャイルド社の物か不明)

データシートを引っ張ると、極性が海外配置だ。ECB配列ではない。
EBCと足をクロス接続しないとダメだ・・・
もう、使いにくい感じがする。本当に代替か?

HFEを見て見る。

イメージ 2
(安物テスタの登場 ダーフェって読むのか?HFE測定にしか使って無い)

んー、あいつの言った通りだ。10個抜き取りして測定したが350近辺の
値が出る。2SC1815のランクで云うと、GRグリーンランクだ。

・・・GRランクならまだ筆者の在庫があるので不要だ・・・すまん
中間YイエローランクのHFE120-240の物が一番欲しいのだ・・・

販売単価を海外サイトで見ると・・・1000本買いで1ピース当たり1200円。
激安過ぎて怪しい。2円を切って居る。大丈夫かこれ(笑)※
※中国の怪しいバイヤーページ

これ無断コピーのセカンドソースの様な気がして来た。
更に、製造ロット画像も筆者手元にあるB331と書かれて居る。
おかしい、危険な香りがする。
フェアチャイルドじゃないぞ絶対(笑)いいのか?

モールドの淵に出るバリを見ても、同一のカタで作って居る。
下記画像は壮絶に怪しいバイヤーページからの抜粋。
(変なプラグインソフトのインストール表示も出るし、やめてくれ 笑)

イメージ 3
(ツッコミ所が満載だ)

正面の刻印、カラーが微妙に異なるが、製造ロットを見るとB331(笑)
何だこれ?リード足のメッキ厚みはこのバイヤーページの物が厚く荒い。

気になって他のバイヤーページに行って、同型番の画像を見ると全部B331。
もう確信犯で有る。

・・・という事で、2N3904は長期使用に際して怪しいので当面は
使わない事にする。

パチモンしかねーのか?中国は(笑)・・・・このネタ続くよ。

FT-101Z(最終型WARCバンド有)の故障

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また、どうでも良い話だがFT-101Z(灰色の初代FT-101では無い)が
故障した。何気なく電源を入れて、久しぶりに使おうとしたらこれだ。

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(過去に数度リペアしてある)

FT-101Zは初代FT-101とは回路が全く異なるシングルスーパ機種で
周波数直読カウンタ付きまである。
(バリエーションは数多くあるので、正確に言うと9機種程度派生するようだ)

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(1.8MHZ帯送信不能!!)

筆者の所有するFT-101Zは最終モデルで、不具合が全てフィックス済みの
物なのだが、この機種はマイナートラブルが初代FT-101より多い。

又、回路が非常に複雑で一部基盤がプラグインになって居らず、すこぶる保守性が
悪い。そのせいでまともに動く機種は少ないと思う。

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(フリケンシ計算用LSIは交換済み)

海外では初代FT-101と並び、非常に人気のある機種なのだが日本国内も
最近オークションでの価格上昇が著しい。

修理情報も少なく、添付される回路図も間違いや謎(?)の仕掛けも相まって
筆者もあまり手出しをしたくない機種の一つである。

さて、今回の故障内容は・・・

・バンドによって出力の出方に著しい乖離がある。
・管電流計がハンチングを起こしている(ブルブル震える)
・バイアス電流の立ち上がりが遅い(ジワーと上って来る)

球を壊したく無いので、まずバイアスから見て行こう。

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(バイアスコントロールVR)

正面左奥のトランス横に整流ユニットがあり、これまた旧い規格のVRがある。
こいつの接触不良だ。初期位置をマジックで罫書いておく。

一度パワーダウンさせ。VRの裏から接点洗浄剤(少量)を拭きガシャガシャ
回して、接触抵抗の復活を図る。

テスタをVRの足2本に接続し、回転軸量に対してリニアに抵抗値が変化する
事で復活の確認を取る。

途中で、抵抗値が飛んだり変わらない場合は即交換。
何故ならこのVRの加減一つで真空管がダメに成って仕舞う。
同等品入手の際の注意点だが、結構電流が流れる抵抗なので消費電力の高い
旧型番と交換しなければいけない。トランジスタ用の小さい物はNG。

・・・幸い接点洗浄だけでこのVRは復活したようだ。
再度、電源を投入・送信し管電流を50ミリアンに素早く合わせる。
(50ミリアン以下は絶対不可、50を少し越えても良い)

バイアス調整中にパシっと嫌な音が底面ファイナル付近から出た。やれやれ。
とうとう全分解しなければ成らなくなった。

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(この辺りが怪しい 貫通端子に配線が無いし、また仕掛けが・・・)

ブツブツ独り言を言いながら、底面カバービスを緩めて臓物を見る。
久しぶりに裏面の配線を見ると幻滅して来る。初代FT-101より配線量が
圧倒的に多く、タコ足配線が酷い。

一応、ファイナルボックス周りに付いて居るホコリを吸い出して
再度送信を行う。今度は嫌な音は出ない。多分ホコリで何処か絶縁破壊したのだろう

先程のバイアス合わせに戻り、管電流を見るとバイアスの立ち上がりは正常に
なったがキャリア注入するとまだメータが震えて居る。

この症状は裏面の整流ユニットが怪しい。
で・・・視線を移すと・・・

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(TS-940並の配線量で嫌になる)

・・・んん?

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(おい 笑)

初段整流ユニットのD7の様子が明らかにおかしい。
筆者はこんな修理はしない。前所有者はボードを起こさずにチョン付けで
整流ダイオードを交換したようだ。

半田の輝きを見ると、最近のようだが当に10年以上前のダイオード型番が
見て取れる。

ダイオード交換は一括交換が基本だが・・・
(手持ちの高圧ダイオードは使い切って居るので、一括交換は次回にする)
横に卵型の日立V型ダイオードがチラっと写って居るが、これも良く壊れる。

新旧101ユーザは高圧メインの10D10(1N4007)と補助電源用の
10E1は常にストックしておくべきだと思う。
何故なら、オーバーロードで球を使って数分もするとダイオードが過電流で負けて
ヒューズが落ちる。(補助電源ダイオードが頻繁に飛ぶ場合、各回路の点検を)
これは結構マジだ(笑)

はてさて、半田を修正する。再度電源ON!

メータのフラツキは終息した模様だ・・・ハァー何だかね。

次にバンド毎に出力が異なる点をフィックスする。

これはロータリスイッチの接触不良とアタリを付ける。
底面カバーを空けて、スイッチを見た瞬間予想出来た。

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バンドスイッチの接点は旧型FT-101より少ない。
しかし、メーカはNIKKAIかアルプス製だと思われるので信頼性は無い。
露出型ロータリスイッチのコモン接点や、ポイントコンタクトは放置して置くと
直ぐに硫化する。

この時代のTS-520や八重洲の機種はここが鬼門となる。

接点の劣化を防ぐ手段はあるのだが、数十年後に化学変化を誘発しそうな気が
するので現行の保護材は使わず、ひたすら洗浄剤を吹き付ける。
(サンハヤトのリレークリーナと接点洗浄剤は微妙に成分が違うので注意)

ベーク材が薄いので、過度の吹き付けは厳禁だ。(ベークが反ってしまう)
何度かに分けて洗浄剤を吹き付け、瞬間的にセレクタを回すのがコツだが
どうしても直らない場合はどうするか?

正面のセレクタのツマミを取り外し、電動ハンドドリルのチャックに軸を
咥えさせ、ある程度の速さで回転させる。(1分で20回転程度)
右回転させたら次は左回転と交互に繰り返す。

電動で回転させながら、洗浄剤を吹く。(塩梅が難しい)
一人では中々難しい作業なので、家人にドリル回転を手伝って貰うと良い。
(セレクタのツマミは非常に曲がりやすいので要注意)
(この方法は接点が途中で噛むと、ネジ切って仕舞い再起不能になるので
 素人にはお勧め出来ない。筆者は某メーカ時代に同じ事をして居たのだが 笑)

さて、接点のクリーニングが終わったので再度パワーを見る。
全てのバンドで定格出力が出て居る。OKだ。
(10mは60W程度しか出ないが、FT-101Zでは正常である)※
(6146やS2001の限界パワーは6JS6系より低いかも知れない)
(旧型FT-101は10m 150Wは出るのだが・・・)
(管種を変えて実験しようと思う)
※10mバンドスイッチ内に電圧ドロッパ用のレジスタがこっそり仕込んである。

次にファイナルボックスを点検する。
ホコリがバリコンに溜まっているので、容量の変化が怖い。
何しろ高圧が掛る部分でもある。

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(一応S2001の新品 使用時間は100時間以下だ)

掃除機でジャーとホコリを吸い出すと、随分綺麗になった。
続いてプリドライブ周りも。

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(こちらは日本電気製 12BY7)

全ての作業を再点検し、電流を3時間食わせる。
電源周りのコンデンサが熱くなって気掛かりだったが、収まったようだ。
(温度上昇が著しいと、非常に危険 旧いコンデンサは要注意)

高圧部分のレジスタも焼けている気配は無いのだが、先程復活させた
ロータリスイッチの配線を見て居て、ある事に気付いた。

妙に配線の遊びが多い・・・
回路図と照合しても、謎の配線がある。意味不明だ。
30分程度悩んだが、取り扱い説明書を良く見て居たら解決。
そう、ワークバンド用の配線だったのだ。

イメージ 11
(30、17,12mは改造しろと・・・トホホだぜ)

筆者はこのFT-101Zでワークバンドをオンエアしていなかったので
気付かなかったのだが、工場出荷段階で送信禁止措置が取られていたのだ。
全く不親切極まりない会社だ(笑)他にも文句はたっぷりとあるが割愛。
筆者はてっきり、バンド水晶が入って無くて送信出来ないと考えていた。

同じような配線は旧型FT-101にも1箇所ある。
それは11mバンドの送信禁止ジャンパだ(ファイナル側の茶色の配線)
このロータリSW周りの設計は同じ人間が行って居ると思う。

配線を追って行くと、ワークバンドの接点が一括してローバンド同調コンデンサに
落とされている。これじゃ送信出来ない。やられた(笑)

早速、配線を外してぶっつけ本番で変更する。
ショートしたらまた修理すればいいだろう。(やりたく無いが)

イメージ 12
(ファイナルトリマの横にある)

この謎配線の変更を行う。画で見た方が早いだろう。

イメージ 13
(こうやって見ると配線は結構キモい)

手前のバンドSWから青い3本のKIV線を外す。
(ハンダが頑固なので切った方が早い)

イメージ 14
(何か汚いなぁ・・・)

他のKIV線を切ると、送信不能に・・・・


イメージ 15

正面パネル側のロータリSWに画像の通り配線する。
画像右側のオレンジ線とハンダされていた青いKIV線はカットする。
(どこにも繋がらない)

接続ポイント ・黄色のケーブルと右隣のコンタクトピン
       ・緑色のケーブルと1つ上のコンタクトピン

説明しにくいので、矢張り画像を参照頂きたい。
特に、左奥の緑色のケーブルと接続されているピンは非常に狭いポイントに
あるので他の線材をコテで溶かさないように注意。
30W程度のコテペンでやるとすんなり行く。

結線変更が終わったので、バンドを切替えて送信出来るか試して見る。
・・・3バンド共OKだ。
念のため、他のバンドも全て送信出来るか追加で試験を行う。

どうやら全てOK。疲れた・・・・

ケースを戻して暫く40mを聴いてみよう。
旧型FT-101より聴きやすいのだが、感度がシングルスーパなため
微弱な信号が拾えない・・・

新型でも一長一短がある。これもFT-101シリーズの面白い所だろう。

さて、又嫌な現象が・・・コンプレッサのスイッチにガリが出て居るようだ。
終わったと思っても
中々開放してくれない
(笑)
くそー


・・・ガリだと思ってたら、違う様だ。回路図をご覧頂きたい。

イメージ 16

赤のラインはスピーチプロセッサのON時の信号ラインだ。
RFタイプなので、ラストにフィルタが入ったりと非常に複雑だ。
何処かで見た事がある回路だ。そうカツミのコンプレッサに似て居る。

プロセッサを入れると、パワーが平均して上る筈だがどうも伸びない。
逆に入れるとパワーが下がる。クリップポイントがおかしい。
・・・と言うか入力が足りない感じがする。

元凶は2個しか無い。そうQ402の2SK19GRの劣化か、Q404の
2SC372Yだ。

どちらも良く劣化して新旧101では泣かされる。
この八重洲定番のFETとトランジスタは、殆どの機種で寿命末期に
達して居ると思われる。装置の通電時間とは関係が無いようで、イキナリ
死亡したりジワジワ劣化したりとパターンが多く、全く信用出来ない。

2SK19の代品は2SK192A
2SC372Yは2SC711(E又はF)、2SC1815Y※
(※この部分は1815ではゲインが過大になるかも知れない)

さあ!交換しようぜ!チキショー(本日2度目)と実装図と実機を見たら
急にヤル気が無くなった。

イメージ 17

実装図では1枚で簡単に交換出来そうだが、現実は違う。
このボードを引き起こす為には、周辺配線全撤去とFM基盤(筆者の場合)
とサブボードの2枚の取り外しが必要で莫大な手間が掛る。

ここで逆転の発想だ。
あ、俺ってSSBでコンプレッサ使った事無いよな(笑)

以上です
(笑)
おしまい
でも何だか
モヤモヤするね
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