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Channel: 極私的10mAM 無線通信研究所
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40年前の精工舎水晶性能

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本日はとあるPLL基盤を使って10mAM機の改造を実施した。
型番は秘密だが無変調5W、音声を入れると15Wまでフルスイングする
CB無線機だ。

普通のCB機はPLLが受送信基盤と同一に実装されているが、これは別体で
取り付けられて居る。

別体PLLユニットと云うと金石舎や日本電波工業製の二種類がメジャーだが
画像のユニットはどのメーカにも属して居ない。

イメージ 1
左3個のコイルはBPF中央の2個はMIXアンプ 右のハナクソ(笑)はVCO
日本電気製のPLL-ICが矢鱈とでかく、時代の差を感じる

旧い資料を調べると精工舎の関連企業が作ったユニットであり、非常に珍しい。

改造の為、水晶を抜き出すとトヨコム製(これも珍しい)が入って居る。
トヨコムはエプソン(元々は精工舎)とくっ付いてエプソントヨコムと成って
居る。当時から精工舎とトヨコムは関係が有った事がこのPLLを見て
しみじみ感じた。

イメージ 2
(時計屋の水晶は珍しい)

改造前に取り外ししたトヨコムの36.380Mhz水晶の特性を計ると
非常に素晴らしい。全く他社とは違う。
特に周波数安定性がズバ抜けて居て、発信用のDC電源が下がっても
周波数が変わらない。逆にギリギリまで高い電圧を加えても同じ周波数で発信。

普通の水晶なら数十ヘルツ程度動くのだがこの水晶は凄い、何んだよこれ(笑)

さて、10mAM改造用に準備した水晶だが同じテスト条件で測定を行うと
全然駄目だ。VXOの如く周波数が変動して仕舞う。
入手先はサトチャン電気で有る。

イメージ 3
(サトチャン電気謹製 謎メーカの水晶)

今から10年前位に現地店舗※で購入した物だが何となく経年変化が
現れて居る感じを受ける。製造条件が余り宜しく無い様だ。
保障回路を別に組もうかと思ったが、生憎スペースは無い。
(※店主と筆者とは相容れない性格のようだ)

このままで、10mAM化改造を行ったがどうも気分的にスッキリしない。
何でも他と比べると、少し性能が劣っただけでもダメージを感じるのは
筆者だけであろうか。

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