前回紹介して実験中の(地面アンテナ)における挙動を中間報告したい。
当地では今週から急激に寒く成ったりと、作業が思うように進まない。
さて、実験原理図は以下の通りだが色々問題が有る事が判明した。
まず、普通に考えるとアンテナのホット側(同軸芯線)とコールド側(シールド)
が大地を通してショート状態となるためにMTU(手動チューナ)でも
追い切れないのでは無いかと云う点だ。
これは、地面の接地抵抗に左右される。
地面が乾燥状態(接地抵抗は22Ω)で7メガ帯でチューンを取った所
SWRは約1.7近辺まで落ちた。
チューン前のSWRは3.1前後。パワーを少しでも上げると高周波電流が
ホット側とコールド側で走るのでSWRが無限大となってしまう。
降雨後のウェット状態で同様にチューン前SWRは無限大。
チューナで同調を取るが、3以上と送信不可能である。
この事から、接地抵抗が極端に低い場合は送信は不可能だ。
全く使い物にならない。
次に、受信だがホット側の接地極を抜くと今迄聴こえて居た信号が入らなく
なるのでアンテナとして動作している事までは確認出来た。
但し、送信同調点と受信感度最大点がMTUを通しても大幅にズレる。
MTU本体(金属製)に触れると受信感度が上るので、MTU自体がアンテナ
になっている可能性も排除出来ない。
考察
・送信同調点と受信感度最大点のズレ
仮定だが、各電極間の距離が関係して居ると思われる。
広い場所で間隔を数パターン取ってテストが必要。
給電用IV線と地表間でキャパシタが形成されているせいも排除出来ない。
(接地しているので限り無くC分は出ない筈なのだが・・・)
。MTU本体がアンテナ化
MTUの裏面にシャシグランド端子があるので、それを接地したところ
良好に受信出来るようになった。シャシグランドの電位がフラフラすると駄目
らしい。
中間報告のまとめとしては(現行では使えない)アンテナである。
受送信のズレはアンテナとして許容出来る物では無い。
ホット側接地極を抜き、地面に転がすと受送信共に同じ周波数で共振点が出る。
(これでは単なるビバレージアンテナか、接地系のランダムワイヤアンテナだ)
感電とインターフェア
(SWRが下がるとインターフェア発生!)
周波数を順次変化させ、送信SWRを計って居たら1階の窓ごしに家人から
(インターフォンから筆者の声が聞こえる)と指摘された。
高周波電流が電灯線接地系から上って仕舞ったらしい。
7メガバンドではOKだが、18メガ帯でその傾向が顕著である。
接地電極間の近くに他の機器アースがあると拾って仕舞う。
・・・と云う事は地面がアンテナに成っているのか?益々、不可解だ。
更に、MTU本体に接地をしない状態で送信の際キャビネット金属部に触れると
微妙に感電する。接地をしても高い周波数帯では感電が残る。
これ継続して
データ取る意味
あんすか?