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Channel: 極私的10mAM 無線通信研究所
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UNIDEN STALKERS Ⅵ 欧州仕様を10mAM化(外人にやられる)

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昨日は非常に暖かい日だったが、一転 非常に寒い月曜日だ。
反面、東証株価は反発してウナギ上り、GDPはマイナス 一体どうなってんの
日本経済。地震でも来るんじゃなかろか。
もっと皮肉を書きたいが、何のブログだか分らなくなるのでここまで・・・・

さて昼間モービルで10mAMと27,144を聴いて居たが、当地では目立った入感
無い。(FCC-CB 4CHも同様)

モービルの中で喰う、セブンの冷えた牛丼が胃の中グルグル回転する。
飯は暖かいのに限る・・・
昼エンドぎりぎりまで粘ったが、聴こえるのは南方のベトナム語オンリー。

こんな日はとっとと帰って、酒でも飲もうと定時でCM先を出る・・・

帰宅すると、先週のアンテナ輸入に続いてひねくれた国から荷物が届いている。
新品デットストックのユニデンSTALKERS。
これは年が明けてから、某ベイで外人出品者から購入したものだ。

イメージ 1
(一応 新品らしい電源は入るのか?)

対欧州向の製品なので使いもしないFMモードが付いている。
(STALKERSはバージョンが幾つかあり最終のⅦではSSB,AM、FMの3モードの
 実装ロットがある 数は数百台止まり)つまりSUPER STARと同じ構成。

ユニデンのCB機を10mAM化する場合は交換用XTAL-FREQが決まって居るので
10分もあれば受送信調整も含めて終了するので楽だ(※)
(※ にとんでもない周波数のセットが在るが・・・)

ボードを良く見ると、他機種で使い回しをしているタイプなのでジャンパ線と
実装部品の抜けが激しい。よくこれで動くものだと感心する。

既に数十年も海外で眠っていた無線機なので、電源が入るか心配だが
9V程度の低い電圧を安定化電源から入力。

すると・・マイクコネクタを刺してないのにTXのレッドランプが点灯、勝手に送信。※
ははーん。旧いCB無線機特有の壊れ方だ・・・・
放出した外人には手に負えなかったので、売払ったと推察・・・酷い奴だ(笑)
ヤフオクであったら返品モノだ。

※リレーレスの機種には本不具合が多い。
リレー内臓機もコイルをドライブするTRがパンクして、GNDに落ち送信しっ放し
と云う厭らしい故障もある。

AF ICやファイナルを焼く前にパワーOFF。

ボードパターン面を見ると、ボンドが至る所でランドに跨っている。
フラックスも茶色を通り越して黒色をしており、各所でショートしている感じが
強い。

イメージ 10
(このボンドでは無い)

改造前に導体化しているボンドとフラックスを物理的に落とす。ガリガリ・・・
10分で終わる改造が既に20分経過・・・・

中々フラックスが落ちないのでボード洗浄を考える。
配線を全部外してIPA洗浄液にドブ漬けしたい衝動に駆られるが、このボードは
ベークライト製。

そんな事をしたら、ベークがIPA洗浄液を吸って伸びてしまい、ショボいパターン
切れる恐れがある。又、乾燥時間を余計に見る必要があるので違う手を考える。

・・・・仕方ないのでフラックスクリーナで誤魔化す事にする。
数十年間のフラックスを落とすのに、クリーナを1本丸ごと使ってしまう。(※)
何だか嫌な予感がして来た・・・

イメージ 2
(トゲトゲしい香り)

実に臭い・・・・この溶剤は絶対体に悪い
クリーナでフラックスを除去した後、真空乾燥。

真空度を高くすると、電解コンデンサが出産するので大気圧より少し低い程度
に引く。ダイヤフラムポンプの音を聴きながら回路図を見る。

イメージ 4
(ベリーベストと言い切ってしまうのが凄い)

イメージ 3
(あれ、実物と回路が違うくね 工場勝手バージョンか?)

・・・30分経過 もういいだろう 乾燥終了・・・

再度電源投入・・・・勝手に送信する現象は解消し、ホワイトノイズが聞こえる。
ダミーと出力計、マイクを接続し音を入れる。ユニデンらしい音が、別の無線機を
通して聞こえる。ようやく10m化に着手出来そうだ。

えーと、改造用のクリスタル・・・は何処に行った・・・
相変わらず部品保管の手際が悪い為、パーツボックスをひっくり返して
シャックはジャンク屋見たいな状態となる。

・・・・クリスタルはボックスの奥深くから出現。しかも大量に・・・
こんなに買った覚えは無いのだが、買い物の仕方が悪いのだろう。

・・・・

イメージ 7
(交換、調整 10分なり 実装はサイバネット機と比較すると貧弱)

肝心の10mAM化は全調整を含めて完了。
何気なく、マイクを抜く・・・・無音

あれ、リレーレスだったのを忘れて居た(爆)
折角閉めたカバーを再度空ける・・・・・手戻りだ・・・

今度はリレー在庫を探す・・・・何処に行ったか行方不明・・・
・・・・探索、リレー箱が出て来た。

イメージ 5
(UNIVERSE製造で残り少ない 来週には無くなりそう)

インシュロックをバチバチと切り、マイクコネクタ配線を引き出す。
リレー配線が長いと、余計な誘導が発生するので最短で配線。
ついでに、サイバネット(所謂NASA)配線にコネクタ極性を変更する。

イメージ 8
(ロングライフのG2Rリレーを仕込む サージ保護Di内臓品)

イメージ 6
(左のセメント抵抗は出力切替用のシャント CH-HIのソケットに10mXTAL実装)

作業忘れが無いか、再度確認したらメータのキャリブレーションを忘れて居た・・・
調整しケースイン。

はい、完成。ああ、疲れた・・・・改造時間より部品を探す時間の方が掛かり
何だか・・・


改造結果

(変調度)まあまあ 可も無く不可も無く(受信感度)0,5μV程度 (出力)5W程度
※カタログ上出力は10Wだが、プラス変調にならないので5Wまでダウンさせ調整

イメージ 9
(誰か聴いてないかな)

暫く、ベアフットで使おうと思う。
この機種はロー、ミドル、ハイと出力切替可能だが、ローの0,5W出力では
ソニーの市民ラジオみたいな音質だ・・・QRPでも宜しいかと・・・(※)

(※10m 355QRPでね)


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