(本記事は特定局向けです)
KJさんへ。代表的なEs(F)層反射のルート図を描きましたので参考に
されて下さい。
尚、図は2ホップ※(Esが二回反射)し関東、東北以降で同時入感する
パターンです。
※山川局例では関東、東北以北の2局と交信出来る状態(沖縄局の例も同じ)
(近年の伝搬状況の半数がこれ。5月以降夏季中旬まで)
(1ホップ距離は年々短くなる傾向に有るようです)
また、Es発生点180~250度反対の方位(つまり南側にも)Esは落ちて
居る場合も有ります。(南方向の図は省略します)
その場合南方向の後方散乱の距離内に有る、海外局が同時入感します。
(国分寺の場合は上記原理で南北エリアどちらとも交信可能なパターンも多い)
色々な説が有る国分寺の動きをここで観ましょう。
丁度、国内で大規模オープンが発生した時間の例を採ります。
この粒子化グラフのプロットを観ると、何等国分寺観測点の臨界周波数が
関与しない事も判明します。(四国以南でEsが発生した場合)
※所謂電波を中継する様な働きはして居ないのです。
各ゾーン軸(距離、入感ゾーン面積)は毎日変化します。
(但し、時間的な規則性は有る)
厳密に云うと、Es発生高度(つまり入射、反射角)、層厚み、層長さ
移動方位の変化が表れるのです。(アンテナ特性が重要)
各地点のEsが励起してもスキップする事も有ります。
つまり、送信出力を上げても全く意味の無い事なのです。
(入感ゾーンと面積は代表例です)