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Channel: 極私的10mAM 無線通信研究所
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外部スピーカ用アッテネータの製作(FT-2000用)

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連日肌寒い日が反復して列島を襲っているが、各局如何お過ごしでしょうか。

本日はスピーカアッテネータの製作(FT-2000、SP-2000接続用)

筆者の常用している(とは云ってもラジオ程度しか聞いてないが)FT-2000は
少し使いにくい点がある。

それは、音量調整に電子ボリュームを採用している事だ。
FT-2000の音量調整は最小目盛1の時の音量が結構大きい。

また、音量がデジタル的にアップダウンする為アナログボリュームの如く
ツマミ回転量に対してリニアな細かい音量調整が出来ない。
(数DB毎に音量がアップするため、調整しにくい)

恐らく、FT-2000のユーザでも気になっている方も居る筈である・・・・

筆者のシャックは住宅地の中にあり、夜間など非常に静かで、目盛1の状態でも
耳につく場合がある。

また音感体調により目盛2にしたり1に戻したりするが、電子ボリュームのせいで
1,5と云う半端な音量には出来ない。それを今回解決すべくアッテネータを
作成した。※
(※ メーカ完成品は恐ろしく高いので)

イメージ 1
(金属ケースは誘導防止の観点から使用しない)

材料;タカチ汎用 プラケース SW-100 1個 @220
    RCAメスジャック(赤) 2個 @120
    8オーム 15W耐圧 半固定抵抗 1個 @800
    金属ボリュームノブ サトーパーツ K59-EXL-AG 1個 @1000
    線材 汎用KIV 30センチ  RCAケーブル 1本
    合計;2140円

アッテネータ作成時の注意点がある。それは無線機側から送られるスピーカ
最大定格値の2倍※の半固定抵抗を選択する。

イメージ 2
(今回の主役、台湾 穴は放熱の為)

定格を下回るW数であれば、所謂アッテネータ焼けを起こしたり故障モードに
よっては無線機のAF段不調を誘発する可能性がある。

アッテネータ側の焼けならば直ぐに交換可能であるが、無線機側を痛めると
大変な事になってしまう。

8オームの半固定抵抗は、電子部品店ではあまり取り扱いが無いようだ。※
筆者の場合、市内数件の楽器店を巡り入手した。
(※度田舎特有の問題かも知れぬ)

本来、8オームの半固定抵抗はギターアンプ、スピーカの保守用部品として
製作されている。(都内近郊であれば楽器店には必ずある)

他の部品類は、汎用品で十分だと思う。

(アッテネータ結線 半固定抵抗のナンバリングを基準として・・・)

1番;入力側及び出力側GNDコモン(共通)
2番;出力側スピーカのP(プラス)極
3番;入力側P(プラス)極

至極簡単な回路である。回路図を描くまでも無いので画像で判断頂きたい。
注意点は、入力、出力側の極性を間違わない事だ。

イメージ 3

イメージ 4

完成後FT-2000本体とSP-2000外部スピーカの間に入れる。

イメージ 7
(筆者製作例ではRCAケーブルがもう一本必要)

調整 1 無線機側の電子ボリューム位置は中央。(調整原点)
    2 アッテネータ側のボリューム位置は最小。
    3 アッテネータ側のボリュームを少しずつ上昇させ音量が高くなる事
    4 アッテネータボリュームが最大位置でも音が低い場合は
      FT-2000側の電子ボリュームを上げる。

ここで、重要なのがいきなり最大音量をブチ込まない事。
又、アッテネータ側のボリューム回転量に対してリニアに音量が変わる事。
(アッテネータ本体が著しい発熱をして居ない事)

今回採用した、15W半固定抵抗はメーカ不明の海外製なので長期使用で
ガリが出る可能性がある。

イメージ 5
(筆者のオーディオ趣味とは関係ありません)

カネ持ちの方はフォステクス製や、海外某一流メーカ製の抵抗を購入すると
いいだろう。(可也り足元を見たプライスが付けられているが・・・・)

使用感

ベリーFB。何故、早く作らなかったのか製作後の便利さに気付いた。
非常に細かい音量調整が可能なので、活用度は高くなると思う。
FT-2000ユーザにオススメである。(外部SP必須だが)

イメージ 6
(ノブがでかいと調整は楽)



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