昨日は当地では、天候に恵まれなかった。
朝の早い時間帯は快晴だったのだが、計時と共に雨雲が広がり小雨模様となる。
天候の回復を待ちながら、モービルに運用機材を積み込む。
市民ラジオでの坊主回避をする為、例の29MhzFM機、28MhzAMポータブル機
FT-897、液電池2本、降圧コンバータを順番にセッセと運ぶ。
液電池は1本で使用すると、電圧降下が極端に早くスタミナ切れする為に
2本24V直列接続→コンバータ降圧13,8V→各無線機に供給すると容量によるが
約24時間はフルに使用出来る。(実際の運用時間は数時間だが)
アンテナは予め調整してあるツェップアンテナを用意しタイヤベース、伸縮ポール
での設営を考える・・・・
さて、肝心の市民ラジオ機種はICB-707、ICB-880の2本に絞る事とした。
880でEs発生時に飛び込んで来るCW混信でいち早くコンディションを把握し
感度の高い707で送受を行う変則的な運用方針だ。
積み込みや細かいサプライの準備を終えると、小雨は上り太陽が雲の切れ間
から姿を覗かせる。この分だと天候は回復し、運用に支障を来さない事が
予想され気分は盛り上がって来る・・・・
早速、出発だ。目的地はいつもの海浜公園である。
ここでは都心部の臨海公園とは違い、遠慮せずともアンテナを転張出来るので
普段から利用しているポイントである。
様々な事を考えながら、現地へ到着すると先客は居ない模様だ。
早速、モービルのルーフに707を上げ8CHをワッチしながらHFアンテナの設営
に掛る。ツェップアンテナの給電部は約8mH。ロープは斜めに下ろし岸壁の
風化したコンクリートから出ている錆びた鉄筋に結びつける。
ロープのたるみを調整しようとした所、ほどけて卵碍子を落としてしまい、見事に
砕け散る。
10年程前にフジ無線で纏めて購入し使って居たのだが、使い切って最後の一個
になってしまった。たまに移動運用を行うと様々なトラブルが起きる。
臨機応変に対応しなければならないのは周知の事実だ・・・
モービルを見るとインシュロックの束を発見したので、これをリング状に4本繋ぎ
簡易碍子とした。
(ツェップの場合、送信時QRP運用でもエレメント端部が可也り高電圧になるので
アイソレーションは必須である)
順次、無線機のセッティングを行い全ての体制は20分程度で完了した・・・
煙草を吸いながら、海を眺めて居ると数隻のクルーザが見える。
彼等も春の訪れを満喫しているらしい。双眼鏡で覗くと漕艇者は女連れで年齢差
から見ても本人関係の家人では無いと安易に想定出来る。
恐らくドクター連中のお遊びであろう、カネ持ちの暢気な風景である・・・
・・・・・
880の復調音にCWが混じるようになった。
Es(Fスポ)が弱く発生しているらしい。Sメータ読みで1~2と随分弱々しい。
直後、JS6方面系のCQが飛び込んで来る。QSBが激しく各局苦労している模様
が見て取れる。
数十分ワッチして見たが、QSBの間隔がコロコロ変化し全く周期性が読めない。
コールしても良いが、相当怒鳴って反復しないとバックは無いと考えられる。
コンディションの上がり目なので、QSBが取れた頃に呼んだ方が確実だ・・・
代わりに、10mAM,FMで交互にCQを出す。
最初にコールバックが有ったのは、矢張り(?)10mAMである(笑)
運良く、6エリア方面に落ちた模様だ。レポートは57程度。
聴くとQRP運用でFT-817からとの言。こちらもQRP4W程度だ。
交信内容からCBerだと思っていたが、一般のアマ局の方であった。
QSL要求があったので、正確に時間を記録・・・・
さて、AMで交信出来たのでFMでもと・・・意気込む。
CQ10m~。260近辺でCQを掛けると、薄っすらコールバックがある。
スケルチを開放して聞き耳を立てるが、どうもコールが判別出来ない。
久しぶりのFMなので、復調音に耳が慣れて居ないのだ(笑)
数度QRZを繰り返したが、自然にフェードアウトしてしまった・・・・
ハイバンドのコンディションも不安定である。
市民ラジオに戻ると、JS6方面の入感は強くなった模様だ。
コールして見るが、どうも飛んでいる気がしない。
ロッドアンテナを海面と水平にして、反射を稼いで見るがコールバックは無い。
どうやら、スキップが始まっているらしい・・・
当地では午前中10時半~12時前までがJS6方面系の入感タイムである。
夕方は遅い時間に2回目の入感があるのだが、今日はナイトCMがあるので
時間切れである・・・・
暫くすると、急激に気温が下がり風も出て来たようだ・・・・
ここで、運用を切り上げる事とした。
・・・・・・
春のオンエアディを終えて・・・・
一昨日に、キングソロモンの法則でEsが出ると踏んでいたが、当日のコンンディ
ションから云うとF層反射がメインであった。
更に、休日(?)の法則で、反射も弱く不安定だった為望ましい交信条件では
無かった。
それでも、各方面でJS6局とQSOが成立していたので運用ポイントの良否が
交信を左右した感がある。
次のオンエアディに備えて、海岸部でもマメにポイント探索を行いたいと思う。
一旦、設営してしまうと移動し難いので、このロケハンは重要だろう。
交信坊主にならなかっただけ、多少は良かったのだが・・・少し後悔(笑)
各局の交信成績は如何だったでしょうか。